定例記者会見(2017年2月1日)結果概要

掲載日:2017年2月3日

発表事項

公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会等が負担すべき経費について

 発表項目に入る前に、お知らせがあります。
 東京2020大会の江の島におけるセーリング競技開催に掛かる経費について、本県の考え方をお伝えしたいと思います。
 東京2020大会の費用負担につきましては、立候補ファイル等にあるとおり、恒久施設については開催自治体、仮設施設や運営に関する経費は組織委員会が負担すること、この原理原則を守ってほしいということを、私たちは繰り返し主張してまいりました。
 昨日、会場整備の内容や費用等について情報共有を図るための作業チームが開かれまして、組織委員会から江の島会場における仮設施設整備費の試算額が示されました。これを踏まえて、仮設施設に加えまして、既存艇の移動経費など、江の島で組織委員会等が負担すべき費用を試算したところ、80億円前後となることが分かりました。
 そもそも当初の計画では、セーリング会場は、東京都が若洲地区にオリンピックマリーナを新設することとされておりまして、これに要する費用は414億円であったわけであります。
 つまり、若洲から江の島へ会場を変更したことによりまして、東京都はこの414億円を負担しなくてすんだということでありまして、330億円前後、これが節約されたということになるわけであります。
 現在、組織委員会等の三者協議で、役割分担・費用負担について議論されているところですけれども、江の島に会場が変更されたことで、組織委員会等の費用負担の削減に、神奈川県が大いに貢献していることを、ぜひとも皆さんに知っていただきたい、そのように考えているところであります。
 もちろん、神奈川県といたしましては、葉山港艇置場の整備や江の島大橋の三車線化など、セーリング競技を開催するために必要で、大会後も県民の財産となる恒久施設やインフラの整備につきましては、責任を持って進めてまいります。現時点では、これらにつきましては、40億円前後と見込んでおります。
 県としては、こうした考え方を組織委員会等にしっかりと伝えながら、立候補ファイルに示されている原理原則を遵守するよう、引き続き組織委員会等に働きかけまいりたい、そのように考えております。

「かながわ消防」初の実動訓練を実施します!

 それでは、発表項目に移りますけれども、はじめに、かながわ消防初の実動訓練についてお知らせいたします。
 県は、県内すべての消防本部による広域応援体制として、かながわ消防を昨年4月にスタートさせました。
 大規模災害が発生した場合には、私を本部長とするかながわ消防の調整本部を設置し、県内の全消防本部の応援部隊を統合的に運用することとしています。
 昨年、夏の津波対策訓練では、かながわ消防の一部の部隊による広域応援訓練を実施しましたが、県内の全消防本部の部隊が一同に集まって実施する訓練は、今回が初めてです。
 今回は、県内全消防本部から消防隊等32隊、航空機2機、隊員約200名が参加する予定です。訓練は、2月10日金曜日、横浜市の消防訓練センターを会場に実施いたします。大規模災害が発生し、被災市からの応援要請を受けて、県内全消防本部の応援部隊が出動した想定で救助、救急搬送、消火、航空機との連携などの活動訓練を行います。
 当日は、私も訓練に参加いたします。県では、今後ともこうした訓練を通じて、かながわ消防としてオール神奈川で大規模災害に対応していく体制を強化してまいります。

マイME-BYOカルテ「ウォーキング」キャンペーン!

 次に、マイME-BYOカルテウォーキングキャンペーンについてです。
 県では、マイME-BYOカルテのより一層の普及拡大に向け、市町村及びドコモ・ヘルスケア株式会社と連携して、ウォーキングキャンペーンを実施することといたしましたので、お知らせします。
 キャンペーンへの参加方法ですが、まず、マイME-BYOカルテにご登録いただきまして、次に、「歩いておトク」というアプリを起動して、神奈川スペシャルツアーに参加していただきます。
 そして、このツアーをクリアした方は、アプリ上でクーポンが取得できるというものであります。
 ツアーやクーポンの詳細は別紙のとおりとなっています。実施期間は、本日から3月31日までとなっております。ぜひこの機会に、マイME-BYOカルテに御登録いただきたいと思います。

湘南はまぐりのかながわブランドへの登録について

 次に、こちらにあります湘南はまぐり、これをご紹介したいと思います。
 生産者団体などで構成する、かながわブランド振興協議会は、1月25日に藤沢市漁業協同組合から申請された湘南はまぐりの審査を行いまして、かながわブランドに登録いたしました。
 藤沢では、昭和30年代まで、はまぐり漁が盛んでしたけれども、高度経済成長期の環境悪化により衰退いたしました。その後、県や市町村が下水道整備を進めるなど、海の環境改善に努めた結果、はまぐりが、わずかながらではありますが、取れるようになってきました。
 そこで、藤沢市漁業協同組合では、県水産技術センターの指導を受け、はまぐりが増えるよう、毎年貝を放流し、また、資源管理のため操業日数や漁獲量を制限してまいりました。このような取組みにより、はまぐりが毎年安定して取れるようになり、今回のブランド登録申請に至りました。
 湘南はまぐりは、ご覧のように7センチメートル以上と非常に大きな貝のみを漁獲するため、量は限定されますけれども、肉厚だということが特徴になっている貝です。こうやって持ってみると非常にずしりと重みがあります。焼きはまぐりや、お吸い物などで、風味豊かなこの海の幸を味わっていただきたいと思います。
 資料記載の店舗で購入いただけますので、ブランド登録を機会に県民の皆さんにも知っていただきまして、お楽しみいただきたいと考えております。 

知事出席主要行事

 知事出席主要行事につきましては、事前に送付した資料のとおりですが、そのうち1件コメントしておきます。
 「黒岩祐治が行く!神奈川の現場」として、2月6日月曜日の15時40分から、相模原市にある神奈川障害者職業能力開発校を訪問いたします。
 この施設は、国が設置し、県が運営する職業能力開発施設です。当日は、就職を希望する障害のある方に対して、職業的自立を目指した職業訓練を実施している様子を視察し、職員と意見交換を行います。

質疑

公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会等が負担すべき経費について

記者: 知事のお話で昨日の作業チームで、委員会の方から示された80億円という数字ですけれど。

知事: 委員会が示した数字ではないです。80億は。

記者: これは何の。

知事: きのう示されたのは、仮設施設の費用です。仮設施設だけではなくて、実際の大会運営に掛かるいろんな費用があります。例えば、選手村分村の借り上げの費用だとか、船を移動して係留しておくということが必要になります。そのための費用だとか、あと漁業補償、こういったものを含めて、大体80億円前後だろうということです。きのう示されたのは仮設施設の部分だけです。

記者: プラス運営経費ということで。

知事: 運営経費等です、われわれが言っているように。ちなみに、他の会場でも共通で必要となっている運営費、例えばセキュリティーとか医療とか清掃とか、こういったものは、この中には入っていないということです。

記者: おっしゃっている80億円前後という数字ですけど、これ自体は県が。

知事: 県が出したものです。

記者: 先方から出された数字と、さほど差異はないというお話しがきのうあったんですけど、実際は知事がご覧になってみてですね、差異がないというのは、上に差異があるのか、もしくは下に差異があるのか、そこらへんどのようなニュアンスでおっしゃっているんでしょうか。

知事: まだ上か下かということではなくて、まだ概算ですから。大体、想定の範囲内というか、あまり、え、こんな数字ですかということではなかったです。ただ、それだけではないわけで、掛かる費用というのは。仮設施設だけつくれば良いというものではないですから。他の部分を足し上げたのは、これぐらいになると。これも、まだいくらとはっきりと絞られた数字ではないのです。概算としてはこのようなものだというところです。

記者: 見通しとしては、時間的にはタイトだと思うんですけど、だいぶ県の主張も含めてですね、見通しが立ってきたというような受け止めでよろしいんでしょうか。

知事: いえいえ、まだまだ。きのうの話では、仮設費用はこれぐらいでしょうと言われただけであって、それをどこが負担するかとか何とかいう話は、一切その場ではありませんから。それを決める場は、きのうのあの会ではないと認識しています。

記者: これから詰めた話が出てくるとは思うんですけれど、これから作業部会で、チームの方で話し合う中で、知事が一番課題だというふうにお感じになってらっしゃるのは、どの点でしょうか。

知事: 課題だというのは、先程も申し上げましたけれども、立候補ファイルにあった原理原則、それをちゃんと守ってくれるかどうかということです。それを明言してくれるかどうか、それ一点にかかっています。
 ですから、これを見せたら、一目瞭然だと思うのですけども、414億円もわれわれは削るために協力したのです。その後、この分の仮設等々の費用、われわれが求めている金額というのは実はこれぐらいなのです。だから、414億円掛かることから比べれば、われわれが求めているのは、これだけだから、330億円も大会全体の経費を安くするために貢献しているのですということをアピールして、立候補ファイルのとおりに、仮設費用、運営費のお金は組織委員会等で負担してくださいと、こういうふうにアピールをするわけです。

記者: 先程の表にあった80億円の内訳ですね。可能な範囲で教えていただけますでしょうか。

知事: これは、まだいろいろ不確定要因があるのです。艇の移動に関するお金だとか、漁業補償、これ前に言ったように定置網が引っ掛かるか引っ掛からないかによって随分違ってきますし、こういう漁業補償の問題というのは、いろいろやはり、交渉事にもなってまいりますから、今この時点で詳細というのを明確にお示しすることはできないです。

記者: 示すことはできないけれども、内部ではきちんと積み上げた数字だということでよろしいんですか。

知事: 概算はですね。大きく変わる可能性がありますから。

記者: きのうですね、話の中でセキュリティーの問題だったり、輸送関係の話が出たということなんですけども、こういったものは、県独自、単独ではなかなか難しくて、国だったり組織委員会が主導してもらわないと難しい課題だというふうに思うんですけれども、その点、どのように話を進めたいと思われますか。

知事: これは、県も一体となってやっていかなければいけないテーマだと思いますけれども。例えば、県警がそういうことに関わるのであるならば、県警としっかりと組織委員会とが連携してやっていかなければなりませんから。そういう話しは、これからのことだと思います。

津久井やまゆり園事件関連について

記者: 相模原の事件のことでお尋ねしたいんですけれども、自民党が昨日の障害児者問題調査会というところで、警察の再発防止策をまとめるべきだという決議を出しました。県の第三者検証委員会でも警察の再発防止策という点には触れてなかったと思うんですけれども、こういった、その決議の中ではですね、警察は機能不全を起こしているのは明らかだというような指摘もあるんですけれども、警察の対応について、改めて何かお考えのことがあれば教えていただければ。

知事: それは、国の方の自民党ということですか。

記者: そうです。自民党本部です。

知事: 自民党本部でそういうのがまとまったのですか。今回、事件を振り返ってみて、そしてその意見をまとめていただきました。その内容というのは、共同会のあり方というものに対して中心的な話になっていました。
 ただ、あのときも申し上げましたけれども、主眼は誰の責任かということよりも、再発防止のためにどうするべきかということ、これに重点が置かれているということであります。
 ですから、あそこで出た内容だけではなく、警察の方もあのような事件を再発しないように、しっかりと受け止めてくれているものだと私は理解をしています。

公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会等が負担すべき経費について

記者: 五輪のやつで、これが仮設の費用できのう作業チームでもお話し合いが行われたということですけれども、その積み上げの試算で、今、先程知事がおっしゃった80億円というのは、これは県として一応試算ですが、初めて示したという形でよろしいですか。

知事: 初めて示しました。

記者: さっきのお話しだと、葉山港整備とかに40億円。葉山港整備、それはまた別なんですか。

知事: それは別です。これは立候補ファイルに示された恒久施設は開催自治体で持つということです。それが40億円ということです。これはわれわれ責任を持って負担をいたします。
 ですから、今、江の島に渡る道路の三車線化、これが進んでいますし、それから船を移動する先の葉山港、この整備も進めています。これはまさに恒久的施設でありますから、それは県の負担でやっているということであります。

記者: 恒久施設分の費用というのも、それも試算額は初めて示されたんでしょうか。40億円というのは。

知事: これは初めてです。

シニア起業家ビジネスグランプリについて

記者: きょう、この後、かながわシニア起業家ビジネスグランプリの表彰式が行われます。これに関連してなんですけれども、自治体がシニアの起業を後押しする狙いとかですね、起業するシニアにとって、また自治体にとってシニアの起業が広がっていくことが、どのようなメリットがあるとお考えですか。その辺り改めてお聞かせいただけますか。

知事: 神奈川県は、圧倒的勢いで進む超高齢社会、この問題をどう乗り越えていくのか、そのための神奈川モデルをつくりたいということでずっとやってまいりました。そのような中で、未病を改善して健康寿命を延ばしていこうということを進めてまいりました。その中で、そういった先にどのような社会があるのかといったときに、人生は100歳時代だということを昨年の冒頭、申し上げました。そういう本も私が書きました。
 そのような中で人生100歳時代、2050年には142人に1人が100歳以上になるという、それぐらいの勢いで進んでいく100歳時代、その中で未病を改善して健康な高齢者を増やしていこうというわけですから、大体そのようになってきたとしても、では100歳まで生きられる皆さんが、どういった生き方をするのかといった設計図、これをしっかり描いていかなければいけないだろう。個人個人がやはり自分が100歳まで生きる、元気で生きるということを考えた上で、設計図を書いていかなければならない。それとともに行政としても、そういった流れの中でやるべきことはしっかりやっていかなければいけないということです。
 そのような中で、これまでの人生の設計図というのは、若い時には学び、そして勤める、仕事をして、60歳になったら大体定年、あとは老後というような生き方が普通でしたけれども、これからは100歳になると60歳で定年しても40年もあるわけですから、どうやって過ごしていくかというのも非常に大きな課題になってきます。
 そのときにやはり、途中で学び直してセカンドキャリアで人生をスタートさせたりとか、いろんな形で生き方というものを、一人ひとりが設計図を描いていかなければいけないだろうというところであります。
 そのような中で昨年は、県民の皆さんと対話をしてまいりました。そこで浮かび上がったテーマで、では自分が例えばサラリーマンとして勤め上げた、その勤め上げる中でいろんな経験もあるし、知識もある、情報もあるといったもの。これをさらに活かして何かできないだろうか、というお声もありました。それをサポートするのが県の仕事だろうというふうに考えた次第です。そして、かながわシニア起業家応援サロンといったものを、桜木町、川崎、武蔵小杉、こういうところにつくって、シニアでベンチャーをやりたいのだといった方に対して適切な指導ができるような、またそういうことを考えていらっしゃる方同士の交流ができるような、そのような場もつくってまいりました。
 シニアがそういう中で活躍できるということは、いろんな意味で良いことだと思うのです。皆さんがやりがい、生きがいを持って働くことができることによって、より健康になって、超高齢社会、100歳まで頑張ってやっていけるということもあるし、それから神奈川県全体の経済としても、元気な高齢者の皆さんの活力というものを、みすみす活かさないというのは、これはあまりにももったいない話でありますから、こういった方々に力を出していただくような場をつくる、機会をつくるということ、これはやはり行政がお支えする仕事だと思うわけです。
 そういったことによって、神奈川の経済のエンジンを回す大きなパワーにもなっていただきたい、そのように考えているところです。その中できょう、表彰させていただくのは、そういったシニア起業をした人の中で素晴らしい成果を上げられた方、この方にビジネスグランプリを差し上げて、皆さんがそのようなことを目指して頑張っていこうという機運を、これから醸成していきたい、そのように考えているところです。

公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会等が負担すべき経費について

記者: 話が戻って恐縮なんですけれども、五輪の関係で、先程80億円というお話がありましたけれども、漁業補償等々は交渉事ということですけれども、きのう示された仮設についての費用というのがおいくらだったのか。プラス、常設、恒久的な施設として県が算出した40億円ですけれども、これの項目についても教えていただいてよろしいでしょうか。

知事: きのう作業チームで示された金額については、今後精査する中で変動する可能性があるということなので、公表はしないでほしいということを言われておりますので、公表は差し控えさせていただきたいと思います。恒久施設40億円の部分についてはどうですか。

セーリング競技担当課長: 先程知事からお話のありました、葉山港の艇置場の整備と、それから江の島三車線化の整備に掛かる費用がこの中に含まれておりまして、その他につきましては、今後しかるべき機会にお示しをしていきたいと、そのように考えております。

記者: 項目としてはどれくらいなんですか。

セーリング競技担当課長: その点も含めまして、今いろいろ検討しているところでございますので、また改めてお示ししたいと思います。

記者: 五輪の関係ですけれども、80億円というのはあくまで仮設の設備の整備費と、それに関わる運営経費ということで80億円ということですね。今おっしゃられた恒久施設が40億円と、さらに除かれたとおっしゃっていたいわゆる運営費ですかね、このへんをすべて足したものが、大会全体に掛かるお金になってくるということでしょうか。

知事: セキュリティー、医療、清掃等は、今のこの試算の中には入れてないということですから、これはどちらが負担するかという話は決まっていないです。それ以外の部分ですと、われわれが負担するのは40億円。そして、この80億円という部分は、立候補ファイルどおり、組織委員会等に払っていただくお金ですということを、こちらから提示しているわけです。

記者: セーリング全体に掛かるお金というのは80億円と40億円と、ここから除かれたセキュリティー、医療、清掃等の運営費と、あと今後調整ですけれども、漁業補償とか、その辺りが入ったものが全体額になっていて。

知事: 80億円前後という中には、漁業補償も入っています。

記者: あと、きのうの局長のお話と、さっきの知事のお話もあったんですが、費用負担の原則を守るかどうかという議論と、今回の作業チームの議論というのは、基本的に別だというような考えでいらっしゃると思うんですけれども、このタイミングで、素早く県としての概算をお示しになったというのは、その負担が少ないということを早めにアピールすることで、あくまで原則どおりいってもらっても、そんなに大きな負担には、組織委員会としてはならないんだということを、早めに理解してほしいという思いがあるということですか。

知事: そのとおりです。これを見ていただいたら、一目瞭然ですよね。若洲のままやったら414億円もかかったのです。これが無くなっているのです。これを忘れないでくださいね、今、われわれが求めているのは、天文学的数字ではなくて80億円ですよと。これをわれわれは求めているのですよということを明らかにしたと。見ていただいたら分かるでしょうということです。

記者: 数字的に早く出した方が、より具体的にアピールしやすいと、そういうような思いがあるということですか。

知事: そういうことです。本来ならば、もっと早く決めてほしいと。タイムリミットはわれわれの認識からすれば、とっくに過ぎているわけでありますけれども、まだやっていて、きのう、たまたま作業チームからそういう話が出てきたので、この機会に県としての具体的な数字を挙げて、お話をしようという段階にきたと思ったわけです。

記者: その80億円というのも、今後大きく増えたり減ったりするというのは、基本的には想定しづらいんですか。

知事: 想定しづらいと思います。前後といったくらいの感じです。大きく変わるということは、基本的にはないと思います。

記者: 100億円を超えたりとか、50億円を下回ったりとか、そんな大きな変動というのはないと。

知事: そんな大きな変更というのは、ないと思います。

記者: 費用の関係で、圧縮幅のお話なんですけれども、今、知事、414億円から80億円に圧縮されたとおっしゃいましたけれども、大会組織委員会からすると、そのとおりなのかもしれませんけれども、神奈川県の大会運営費という観点で言うと、圧縮したのは、414億円から80億円プラス恒久施設40億円という120億円へ圧縮したという理解でいいんですか。

知事: 414億円というのは、これは施設をつくるお金だったと思います。これに本当は運営費等々が乗るはずなのです。随分前の話ですから、たぶん、これ施設をつくるお金です。ですから、今の比較は少し違うかもしれないです。

記者: 神奈川県で運営する場合は、80億円プラス40億円の120億円。プラス、セキュリティだとかの額が乗った総額が、神奈川県内での五輪の運営費になるという。

知事: そうですね。

記者: 先程80億円の中に、漁業補償が入っているとおっしゃいましたけど、これは、先程知事がおっしゃった漁業の交渉事だという話で、これ、定置網等、レースコースですね、これも入っていることを前提として考えても良いんですか。

知事: それは、幅を持たせているということは、そういうことでありまして、前後といったのは、そう意味でありまして、この中には、定置網を移動しなければいけないということまで一応想定はしています。

記者: 最大、マックスまでということですか。

知事: そうですね。定置網を想定したときには、それなりに金額が上がりますけれども、そういうことを含んだ上での数字だということです。ですから、その部分が移動しなくて済んだら、これがぐっと下がってくるということだと思います。

記者: どれくらい下がるかっていうのは。

知事: それはこれからの交渉事です。

記者: そういう意味では、定置網との関係でレースの海面がどこになるかというのも、額が上下することに関わってくると思うんですけれども、レース海面が決まるっていうのはいつ頃になるのでしょうか。

セーリング競技担当課長: レースエリアの決定については、まだいつ頃決まるかというのは、はっきり示されていない状況でございます。私どもはなるべく早い段階で、例えばこれからプレプレ大会、プレ大会とありますけれども、そういったときのレースエリアも早くお示ししていただかないと、漁業をやっていらっしゃる皆さんにご迷惑がかかってしまうので、早くという話はしておりますが、まだ具体的な時期は示されていません。

記者: そうすると、年度末までの間に費用負担の分担を決めるということで、レース海面が決まってない状態でどう分担するか決めることになると思うんですが、あくまで原理原則を県としては貫くという。

知事: その3月末までに例えば小池知事が結論出すとおっしゃっているけれども、いくらいくらと、そういった数字にはならないと思います。だから何をどう負担するのかといった話になってくると思いますけれども。
 そのときには、われわれが求めているものを数字にして、こういう数字ですとご提示しているわけで、われわれの要望としては原理原則、立候補ファイルに書かれたとおりやってくださいということを求めているということです。

記者: それから、知事が強調している若洲との比較なんですけれども、その414億円でやるという案も当初あったかと思うんですけども、それはおそらくいろんな案の中の一案でそれ以外にも、もっと安くできあがる案があったと思うんですね、ヨット訓練場に変更して。そういうことから考えると414億円と江の島を比較するのはあまりフェアじゃないかなという気もするんですけども。

知事: この点は、組織委員会の森会長ご自身も私がお目にかかって、皆さんの前でお話をしているときに、若洲で防潮堤を整備すると一本で400億円から450億円掛かるのだという話があったという話をされていましたから、神奈川の言うことは理解できるということで、私はその数字をあえて出されたのだと思いました。ですから、都が出した414億円という数字というものと、われわれの数字を比較するのは適切だと考えています。

記者: それは昨年の12月に要望に行かれたときの会談で話されたということ。

知事: そうですね。

記者: 恒久施設の40億円なんですけども、これはもう全部整理した時にそれくらいかかるということですかね、完全に整備が終わるときに40億円っていうことで。

知事: そうですね。だから橋が三車線になって、それから葉山港の整備が行われてということです。

記者: じゃあ次の当初予算にも入るでしょうし、その次とか何年かにかけてというものですかね。

セーリング競技担当課長: 現時点でお示しできるのは、葉山港の艇置場、それから三車線化、既に予算化したものはお示しできる状態ではございますけれども、その他につきましては、今後いろんな予算発表の時期なども含めてお示しをさせていただきたいと考えています。

記者: 去年の議会で通った補正予算とかでは既に江の島大橋とかは入ってましたけども、じゃあそれを含めた40億円ということで良いですか。

知事: そうです。

記者: あと江の島への会場誘致なんですけど、先程414億円という話をされてましたが、とは言え神奈川県は神奈川県で誘致したんじゃないかといわれたときにはどうされますか。

知事: だから、われわれ誘致したのは、立候補ファイルという原理原則があるという、そういう前提の基に誘致をしたと理解をしています。そのときの原理原則が後から変わるとなると、前提が大きく変わってきますから。それはおかしなことです。
 誰も前提を変えるという話はされていないのですけれども。どうしてわれわれが原理原則を早く確認してくださいと言っているのに対して返事がないのか、ということを言っているだけなのです。

記者: 大磯を選手村として分村するということを神奈川県が提案している状況だと思うんですけれども、これが大会運営費になるんでしょうか。それとも仮設経費なのか。

知事: これは、この中では言わなかったのですけれども、これは実は民間の力によってわれわれは非常に助かっているのです。分村をするということに、江の島でやる場合にはなると。分村の会場が必要だということですけれども、これも最悪の場合にはわれわれが全部つくらなければならなかったかもしれない。そうすると、これはまさに仮設の選手村になりますから、これも組織委員会に出してくださいというリストに入れなければいけなかった。
 ところが、われわれは一生懸命大磯プリンスにお話をして、それで大磯プリンスも了承してくださった。では改築しましょうと、改築案が出てきたのですけれども、部屋数が足りなかったのです。選手村に対応するには。それで、それも改めてお願いしたところ、分かりました、ホテルの部屋数を増やして増改築をしましょうと言ってくださった。これは全く民間の新しい施設になるわけですから、その分の負担は民間の負担になっているわけです。ですから、この新しい選手村をつくるための費用は無くなっているわけです。
 ただし、オリンピックの期間には全部ホテルを押さえないといけないですよね。そのときのお金は必要になってきます。これは運営費、借り上げの。これはこの中に入っているわけです。だから、随分その部分でも本当ならば、それを足すともっと上にいっているのです。民間の力でここまで抑えているということです。

記者: 民間の力が無ければ、80億円以上になってた可能性があるということですね。

知事: なっていた。

記者: きのう作業チームで示された仮設の試算額というのは、知事がさっきおっしゃった80億円と、項目として比較可能なところの額が示されたということなんですか。 

知事: ですから、ここに書いてあるとおり、仮設施設、選手村分村借り上げ、艇移動関係、漁業補償等と書いてある中の、この仮設施設というところだけが示された。仮設施設の中身についてのいろいろな大体の概算の項目はありましたけれども、それを見てもわれわれの認識とはそうは大きく違わないということが確認できたということです。
 ですから、ここがあまりにも違っていたら、きょうこの時点でこの数字を出すことはまだ出来なかったかもしれませんけれども、大体このへんで認識が近いということなので、前後ということではありますけれども、大体のめどというものをお示ししたということです。

記者: 仮設施設の中に入ってるのは、観客席とかオーロラビジョン的なものとか、他にどんなものが。

セーリング競技担当課長: その他には、大会運営に必要な事務スペース、メディアセンターですとか、そういった事務スペースが主に占めてくると思います。

記者: 先程示した80億円なんですけれど、仮設施設のウェイトがやっぱり一番多く占めるというような見方でいいんですか。

知事: いや、必ずしもそうではないです。

記者: 例えば、分村の話、選手村の話なんていうと、民間がつくるということで、あんまり負担額というのは考えにくいかと思うんですけれど、そこに示した中で一番ポイントとなるというか、ウェイトが高そうだなという部分はどれになるんですか。

セーリング競技担当課長: いろいろ変動要素もございますので、一概にこれだというのは申し上げるということは出来ません。

記者: 変動要素というのは漁業補償と。

セーリング競技担当課長: そうです。それぞれについて幅があるものですから、一概にこれが一番大きいとか、そういうことを今申し上げられる状況ではないということです。

記者: すみません、確認させてください。きょうその資料を初めてわれわれには公表していただいたんですが、きのうの作業チームの中では一応説明はされたということで良いんでしょうか。

知事: これはまだ説明していません。ただ414億円、もともと掛かるはずだった、それを神奈川県が開くことによってその分がなくなったのですという言い方は、私自身いろんなところで話をしてまいりました。それはこの間、テレビに出演させていただいたときにもそういう話もいたしました。
 ただ、その部分、われわれが求めている仮設の施設と運営費。それは当然、組織委員会が払ってくださいと言っていた話が、ではいくら求めているのだということが分からないと、なかなかその後の話が進まないという中で、いろいろとわれわれも数字を精査していましたけれども、たまたまきのう向こうから案が出てきて、見たら、大体このくらいなのだという中で、概算だけれどもきょうは皆さんにお示しできるということで今日お話をしたということです。

記者: 先方にはどのような形で伝えるんですか。もう現場レベルでこれは伝えてっていう感じなんですか、80億円の件です。

知事: これは今日こういう形で皆様にお示ししているから、それで伝わっていくと思いますけれども、しっかりとこういうものは訴えていきたいと思います。

記者: 次の第2回の作業チームの会議のときには、それを持って交渉に臨むということですか。

知事: そうですね。ただ、今作業チームというものが、われわれが求めている役割分担と費用負担のあり方を決める場ではどうもないようなので、それを決めるのは国と東京都と組織委員会という場でしょうから、作業チームの方からそういう意見が上がってくるとことをわれわれは期待をしているところです。

記者: 80億円の振れ幅なんですけども、80億円を基準にその前後変動する可能性があるという、そういう理解でよろしいんでしょうか。

知事: そうですね。

記者: 前後というのは、プラス1割とかそういう。

知事: そこまではなかなか。これ数字の出し方というのは難しいです。でも、ある程度の目安というのはあった方が良いのではないでしょうか。

記者: そうすると60億円から100億円というのもありえるのかなと考えられると思うんですけど、もしくは75億円から85億円とか。

知事: そこは今の段階では誰も答えられないと思います。

プレミアムフライデーについて

記者: プレミアムフライデー、政府と経団連が毎月末に定時より早く従業員を帰社させて、働き方改革と消費喚起というものをやろうとする運動なんですけども、県として今後県庁内でプレミアムフライデーという動きに取り組むつもりがあるか、また県内にどういう啓蒙をしていこうとしているのか、現時点でのお考えをお聞きします。

知事: そのプレミアムフライデーについて、県で今検討してやっていこうという話は、今のところはありません。その代わり、働き方改革ということ。これはもう新年の冒頭の挨拶でも、全職員に向かって私は言いました。その中で仕事のやり方そのものを変えて、そしてなるべく残業しないで済ませる形でやってくださいと。多様な働き方があるわけです。タブレット端末も使ったりしながら、在宅勤務といったことを実験的にもう既に始めていますから、そういったことも含めながら、働き方改革を目指して全庁的に取り組んでいるところでありますけども、一つの具体のプレミアムフライデーという話は、今のところは私の耳には届いてはいません。

記者: 今後検討する余地はあるということですか。 

知事: 今お伺いして、私は耳になじんでいない言葉なので、今のところはお答えできません。水曜日には、ノー残業デーという形で早く帰ってくださいということを、いつも毎週水曜日には周知しています。

(以上)

神奈川県

このページの所管所属は 知事室 です。