定例記者会見(2017年1月5日)結果概要

掲載日:2017年1月10日

発表事項

スマイルあふれるかながわについて

 皆さん、あけましておめでとうございます。それでは、2017年の年頭記者会見を始めたいと思います。まずはこちらをご覧いただきたいと思います。
 2017年のテーマはこれであります。
 「スマイルかながわ」であります。スマイルかながわ、どうしてこういうことを考えたのかということを、少しお話したいと思いますけれども、皆さんご承知のとおり、未病を改善して健康寿命を延ばしていこう、この政策を進めてまいりました。
 去年は人生100歳時代だと、その設計図を描いていこうということをお話ししました。そして去年1年間は、それを県民の皆さんとともに議論をするといった流れの中で、人生100歳社会とはどういうものなのかと、皆さんと考えてまいりました。
 われわれは、どういう人生100歳時代、どういう社会を目指しているのかといったことを皆さんに分かりやすくイメージしていただきたいと考えました。政府の方では1億総活躍時代という言い方をしています。しかし、皆さんとお話をしている中で、活躍したい人もいるだろうし、そんなに活躍しなくてもいい、のんびりしたいという方もいらっしゃるだろうという中で、われわれは何を目指すのかといったときの答えは、「スマイル」でありました。
 みんなが笑顔で暮らせるような超高齢社会、明るい超高齢社会、これを目指していきたいと、それがわれわれの目指す方向性だという思いを込めて、「スマイルかながわ」と位置付けたわけであります。
 3つの柱で取り組んでまいります。
 「スマイルあふれるかながわ いのち輝くマグネット神奈川を目指して」「1 共生でスマイル」「2 未病改善でスマイル」「3 マグネット力でスマイル」ということであります。
 まず「共生でスマイル」。これは、すべての人が笑顔で暮らせるスマイル社会を目指します。具体的には、ともに生きる社会かながわ憲章の実現に向けた取組みの推進、共生フェスタの開催、子どもの貧困対策の推進などのほか、動物愛護の推進などにも取り組んでまいります
 次に、2つ目に「未病改善でスマイル」では、人生100歳時代を健康で、生きがいあふれるスマイルエイジング、健康長寿社会を目指します。
 具体的には、すべてのライフステージに応じた未病対策の充実、人生100歳時代の総合的な取組みを進めるための行政、大学、民間、NPO等の協働・連携による基盤づくり、シニアの学び直しや起業の支援などのほか、生涯スポーツ社会の実現に向けた取組みなどを推進してまいります。
 3つ目に「マグネット力でスマイル」では、神奈川の魅力でスマイル倍増を目指します。
 具体的には、ラクビーワールドカップ、オリパラを契機とした1,000件観光ツアーの企画・商品化の促進などインバウンド戦略の展開、県西地域や三浦半島地域等の活性化や魅力最大化の取組みによる地方創生の推進、マグカルの新たな展開と発信などのほか、京浜臨海部等における再生・細胞医療産業化の推進などに取り組んでまいります。
 このように市町村、大学、民間、NPOなどと力を合わせて、県民総ぐるみで笑顔あふれるスマイルかながわ、「スマイルあふれるかながわ」をつくっていきたいと考えています。

かながわブランド宝船について

 続きまして、私の隣に飾ってある、かながわブランド宝船を紹介します。
 この宝船は、かながわブランド振興協議会が、新年のお祝いとして県産農水産品を使って製作し、県に贈呈してくださったものであります。
 三浦のだいこん、おだわら・あしがらのみかん、高座豚手造りハム、足柄茶、三浦のわかめなど、安全・安心なおいしい県産農水産品が満載であります。
 製作者は、横浜市港北区で農業を営む松本 勝彦さんで、県産農産品を多くの皆さんに知っていただきたいという思いを込めてつくった作品となっております。
 なお、この宝船は、1月6日まで本庁舎正面入口に展示しまして、来庁された皆様にもご鑑賞いただけるようにしております。

知事出席主要行事

 知事出席主要行事につきましては、事前に送付した資料のとおりですが、そのうち1件お知らせがあります。
 1月10日、15時から、ホテル横浜キャメロットジャパンでかながわ商店街大賞授賞式を行います。
 今回の商店街部門の大賞は、相模原市中央区の上溝商店街振興組合で、江戸時代末期から続く上溝夏祭りをはじめ、1年を通じて多彩なイベントを展開しているほか、空き店舗を活用して親子が自由に使える広場を開設し、地域貢献をしているところが評価されました。
 また、今回から商店街と大型店等との連携を促進するため、積極的に連携を図っている大型店などを表彰する部門を新設しました。
 大型店部門の大賞は、横須賀市のイオンリテール株式会社久里浜店で、イオンの電子マネーを、地元の久里浜商店会の店舗でも使える仕組みを初めて構築するなど、大型店と商店街との共存共栄を実現しているところが評価されたものであります。
 当日は、私から大賞を授与いたします。

質疑

年頭所感について

記者: 年頭ということで改めて今年の抱負と知事がお考えの重点課題について意気込みを含めて教えていただければと思います。

知事: 基本的に今、お話をしたスマイルかながわ。スマイルあふれるかながわ。これに尽きるわけでありますけれども、年が明けて、2019年のラグビーワールドカップ。そして2020年の東京オリパラ。これがいよいよ迫ってきたということであります。この準備をしっかりと進めていかなければいけないという中で、これまでいろいろ進めてきた政策を一つのゴールとしてそこにまとめあげていくという、こういう作業の段階にいよいよ入ったと思う次第であります。
 それと、中長期的に見たときに、これまでずっと進めてきたヘルスケア・ニューフロンティアという取組みです。未病を改善して健康寿命を延ばしていこうと、こういう取組みも進めてまいりました。これをしっかりと今年はさらに進めてまいります。その中で、去年は人生100歳時代を皆さんに問題提起をいたしました。皆さんといろいろと議論をしている中で、元気が出た、まだまだこれからなのだなと、そういう声もたくさんお伺いしました。
 そのような中で、われわれの対応すべき課題も浮かび上がってきた。さまざまな政策を積み上げていく中での大きな方向性というものを示す必要があるなと思って、スマイルかながわ、スマイルあふれるかながわといったことを打ち出したということでありまして、これを目指していきます。
 去年は、津久井やまゆり園事件があって、非常につらい悲しい思いをいたしました。その悲しみをばねにしながら、今年は明るい年にしたい。ですから、今年からスマイルあふれるかながわづくりを必死で頑張っていきたい、そのような気持ちでいるところであります。

東京2020オリンピック・パラリンピックについて

記者: 年頭の目下の課題として、東京オリンピック・パラリンピックをめぐる仮設施設の整備費用の問題があると思います。年末から知事も自ら動かれて、いろんなアピール、活動もされてきておりましたけれども、年明け、これからにあたって、改めてこの問題についての知事のお考えとですね、何かもう決まっていることがありましたら、教えていただければと思います。

知事: これは、皆様にご報告をした昨年末の時点から何も動いてはいません。どこからも何も連絡もないし、何の反応もありません。そのうちに、いろんな動きが出てくるのだろうと思います。そのような中で、全体をもう一回ふかんをしてみた場合に、われわれは特に江の島のセーリング、この会場整備を急がなければいけない。そのときに繰り返しになりますけれども、もともとの立候補したときのファイルがありました。
 その立候補ファイルの中には、この立候補ファイルというのは東京オリンピックに対する東京都の立候補ファイルでありますけれども、恒久的施設は開催自治体が負担する。仮設そして大会運営費は組織委員会が持つと、その中でどうしても足りなくなった場合は国が持つと、こういう原理原則があったわけでありまして、われわれの誘致活動というものも、その原理原則に従ってやってきたつもりであります。
 そのような中で確かにセーリング競技については、われわれが積極的に誘致活動を展開いたしました。その中でさまざまなやりとりもあったことは事実です。しかし、最終的には若洲で開くという案がつぶれて、江の島ということに決まりました。若洲でという中で、実は日本セーリング連盟の強い思いがありました。前の東京オリンピックでは、江の島がセーリングの聖地になった。それがレガシーになった。だから、次の東京オリンピックでは、若洲、東京をセーリングの聖地としたい、大変な強い思いがありました。これに向き合うのは大変なことでありましたけれども、われわれは、一生懸命それに向かって立ち向かったところでありました。
 最終的には、羽田空港の飛行機の通り道と、セーリングというのはヘリコプターで空撮しなければいけない。そのヘリコプターとの空路がかぶるということで、若洲でやるという案は、つぶれたわけですけれども、その時に若洲でつくるときは、414億円掛かるという話がありました。当初は1,000億円掛かるという話で、あまりにも掛かり過ぎるだろうと、それを落とされて414億円になりましたけれども、しかし、当時の連盟の気持ちとしては、それぐらいの金を掛けてでも、東京をセーリングの聖地にしたいと、そのような思いがあったわけであります。
 しかし、結果的にはわれわれが、それを江の島に持ってきたということによって、東京都は414億円、これを負担しなくて済んだという、こういう事実が残っていたということであります。
 その中で、われわれは自らの費用、国の支援もいただいていますけれども、例えば、江の島に渡る橋の3車線化、これを進めたり、それから1,000艇を超える船を移動する先の葉山港等の整備、こういったものを今進めている。それはわれわれの負担、国の支援もいただいていますけれども、われわれの負担を元にして進めているところであります。それ以外のものについては、例えば仮設の舞台ができる、仮設の施設が必要だとか、あとは組織の運営費が必要だとかといったもの、これは当然のごとく、組織委員会あるいは東京都、できなければ国が負担していただけるものだと思っていますけれども、われわれは414億円をカットするために貢献した、われわれが今求めている金額は100億円にも満たない金額でありますから、それは最初のお約束どおり、当然のごとく、負担していただけるものだと考えています。

記者: この問題に関連してなんですけれども、きのう宮城県の村井知事がですね、今回の仮設施設の整備費について、宮城県の来年度予算には計上しないという方針を改めて示されたわけですけれども、神奈川県、黒岩知事としてはその辺りのお考えというのはいかがでしょう。

知事: 今のところ、仮設費用を予算の中に計上するという予定はありません。

記者: それは、どうしてなのでしょうか。

知事: それは予算化する必要がないと思っているからです。われわれが、もともとそれを負担するという話はどこにもなかったわけです。
 ですから、これはないという原理原則できていますので、途中でそれがどうだこうだといった話があったわけでもない。だからわれわれは準備、予算措置をする必要もないと考えています。

2017年度当初予算編成について

記者: 今の話とも少しかぶるんですけれども、10日から17年度当初予算編成に関わる知事査定が始まりますけれども、現時点での予算編成の基本的な考えや重点施策についてお考えをお願いします。

知事: これから査定が始まるところでありますから、まだ詳細は言えませんけれども、基本的には、大変厳しい財政状況の中での予算編成になります。当初皆さんにご説明をしていますけれども、650億円も足りないという、そのような中での予算編成作業になります。既に、これまでの作業を通じて、あらゆるものを見直して、何とか少なくできないかということをやってまいりました。
 ただし、基本的な考え方としては、われわれは後ろ向きという発想はないです。経済のエンジンを回していこうということをずっと言ってまいりました。そして、そのための布石をいっぱい打ってきたつもりであります。神奈川県は、要するに何を目指しているのか。何によって経済のエンジンを回していこうとしているのか。そういったことが、明確に見えるような形にはなっていると思っています。
 現に、それに合わせて企業の誘致活動、海外からの誘致活動等も、どんどん進めているところでありますし、2019年ラグビーワールドカップ、2020年東京オリパラ。こういうものがあるとなると、観光というものに対して、さらに前向きに取り組んでいく必要性も出てきます。
 ですから、これをまさに積極的に進めていく中で、経済のエンジンを回す。それによって税収が上がる。そのことによって、こういった厳しい財政状況も乗り越えていくと。そういう形の予算にしようと思っています。ですから、昨年に引き続き、攻めの予算になると思っています。

米軍の空母艦載機の移駐について

記者: 報道でですね、2017年頃に、米軍の厚木基地から岩国基地に移転すると予定されている艦載機について、来月から岩国基地の方で、移駐を前にして訓練を始めるという報道がありましたけれども、これについての知事の受け止めをお伺いできますか。

知事: 昨日、国から、在日米軍が近く空母艦載機の移駐に関連した公表を行う予定である旨、連絡を受けております。移駐の時期などについて、報道はそういう形でされていると承知はしておりますけれども、在日米軍が公表して正式な情報を得てから、それに関してはコメントしたいと考えております。

記者: 国の方からは、明確な時期というのは、提示はないということですか。

知事: まだその連絡はないです。

記者: 今の厚木の艦載機移駐の関連なんですけれども、2017年中に岩国に部隊そのものが移駐するけれども、その後の運用がですね、まだはっきりしないという課題が残っていると思うのですが、仮に、このスケジュールどおりに移駐した場合にですね、神奈川県としては、その後の方向性含めてですね、どういった形で取り組んでいくのかというのを改めて確認したいんですけれども。

知事: 移駐した後の運用ですか。運用は、それは岩国に移るのではないですか。

記者: 基本的に、空母が横須賀にいる以上、整備の機能も厚木には一部一定程度残るとも言われていますし、飛来が全くなくなるかというと、必ずしもそうではないというふうに言われていると思います。そこらへんを踏まえてですね、今後神奈川県として、神奈川県の運用についてどういうふうに求めていくのか、ということをお聞かせください。

知事: 現時点では、移駐がちゃんと予定通り行われるということがまず第一だと考えています。その後の運用等について、今はまだ論ずる状況ではないと思います。

東京2020オリンピック・パラリンピックについて

記者: 先程の五輪に関してもう少しだけ。去年の年末に、東京都の副知事がこちらにいらっしゃって、お話もされました。これから東京都が話をして、小池知事は3月までには大枠の方向性を示したいとのお話をされていますが、それに向けてですね、神奈川県として、あるいは関係する自治体としてですね、何かこうまた改めて東京都に働きかけていったりですとか、協議をしたりですとか、その辺りのお考えというのはいかがでしょうか。

知事: 基本的には、副知事がいらして、われわれがもともと求めていたというか、費用負担や役割分担の問題、開催県含めて全部集まった場でやってほしいということを言って、それに対して小池知事が応えてくれて、協議会をつくってやっていこうという話になってきましたから、それはかなり事務的な作業だということですけれども、その中での議論の進展といったものを期待しているところです。

スマイルあふれるかながわについて

記者: きょう発表されたスマイルかながわですけれども、知事が今までやってきたことを統合して、こういったコンセプトで進めていきたいということなんですよね。

知事: そうです。

記者: ちょっと、何となく唐突感があるんですけれども。

知事: 唐突感がありますか。私は折に触れて、明るい超高齢社会を目指したいとずっと言っていました。
 これは、WHOに行っているときに、われわれがプレゼンテーションをしたときに向こうから言われた話しでもありました。黒岩知事は超高齢社会という問題をネガティブに捉えてないですね、何か超高齢社会という問題を非常に積極的に捉えて、明るい方向で捉えていらっしゃいますね、と言われたのです。確かにそうだなと思って。
 普通、超高齢社会というとすごく大変だというか、どうしようとか、課題とか問題というのを考えて、みんな結構暗くなって議論することが多いようでありますけれども、われわれはそうではなくて、明るい超高齢社会を目指していきましょうということです。
 ですから、それを象徴するシンボルは、やはりこの「スマイル」ということだと思います。どうでしょうか。

記者: ちなみにこのロゴはどなたがデザインされて、この「e」っていうのは笑顔の「e」なのかちょっと分かりませんけども、どういう意味があるんでしょうか。

知事: これは三寺さんといって、さがみロボット産業特区のときのアトム、あれをデザインしてくださった方です。かなり頼み込んで、ここにたどり着くまでの間、いろいろなやりとりがありました。三寺さんにも随分頑張っていただきまして、やっとここまで来たという感じです。

記者: ロゴはどんな意味なんですか。

知事: スマイルに見えませんか。

記者: 何か文字とか入っている感じなんですかね。

知事: 何か「e」のような感じですよね。Smileの「e」には少し似ているかなというところではあります。デザインの中では、この「S」「m」「i」「l」までは書いて、これを「e」の部分に入れてしまおうかとか、いろいろなものもあったのですけれども、これが良いということです。「@(アットマーク)」にも若干似たような感じで、少し新しめな感じもするのかなということです。こういったマークを皆さんの見えるところに、わあっと張っていきたいという感じです。
 それから、ともに生きる社会かながわ憲章というものも進めていくのですけれども、ともに生きる社会というものも、暗い感じで受け止めるのではなくて、ともに生きるからこそ笑顔あふれるという、そのような社会を目指しているのだというイメージで、皆さんに訴えていきたいと考えているところです。

(以上)

神奈川県

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