定例記者会見(2016年10月25日)結果概要

掲載日:2016年10月27日

発表事項

託児所ちびっこBOYの児童死亡事件について

 はじめに、発表項目に入る前にお知らせをしたいと思います。
 10月21日金曜日に、平塚市内の認可外保育施設において、児童に暴行を加え死亡させた疑いで、施設の元職員の保育士と施設管理者が逮捕されたことに関して、お知らせいたします。
 昨日、24日の月曜日になって、逮捕された施設管理者の妻から、当分の間、休園すると連絡があり、同日付けで施設休止届が提出されました。
 施設の再開など今後の運営は不透明なため、県としては、この施設を利用している保護者の方々に関し、平塚市に相談体制を整えるようお願いするとともに、新たな預け先などお困りなことがあれば、平塚市に相談するよう、施設から保護者の方々に伝えることとしました。
 今後も、施設を利用している子育て家庭の支援を第一に対応してまいります。

知事の欧州訪問について

 それでは、10月20日から23日まで欧州を訪問しましたので、その概要について、ご報告いたします。
 今回の最大のトピックは、WHOのマーガレット・チャン事務局長との会談が実現したことです。10月21日、スイス・ジュネーブのWHO本部で、WHOの最高責任者であるマーガレット・チャン事務局長と会談いたしました。この会談は、もともと15分程度の予定でありましたけれども、大いに話が盛り上がりまして、約40分間の話し合いになるなど、非常に有意義なものとなりました。
 私から、県のヘルスケア・ニューフロンティアの取組みについて紹介し、高齢化が世界的な課題となっている中で、世界の中でも高齢化が最も速いスピードで進行している神奈川県が、未病コンセプトやイノベーションをもとに、世界の高齢化対策に貢献していきたいと、そういった話をいたしました。
 また、この12月に、県からWHOへの職員派遣を行うことを契機に、県とWHOの連携をさらに強化していきたいとも伝えました。
 チャン事務局長は、中医師、これは中国の、日本で言うと漢方のお医者さんですが、中医師としての長い経験をお持ちとのことでありまして、未病について、大変理解の深い方でありました。そして、未病コンセプトに基づく県の取組みを高く評価してくださいました。
 さらに、県が設立を予定しているメディカル・イノベーションスクールで目指す人材育成に対して非常に強く共感いただきまして、WHOとしてもバックアップしていきたいといった大変心強い言葉もいただいたところでありました。
 さらに、県とWHOとの連携につきましては、定期的に協議を行う場を設けたいとのご提案もありました。県としても、今後、具体の連携方策についてスピード感を持って進めていきたいと考えております。
 次に、WHO関係者への講演であります。
 チャン事務局長との会談の後、WHOのランチタイムセミナーで、私から県のヘルスケア・ニューフロンティアの取組みに関するプレゼンテーションを行いました。
 WHOの各部局の主要なメンバーが顔を揃えまして、部屋の席が足りなくなって立ち見が出るほどたくさんのWHO職員の皆さんに集まっていただき、参加者からの質問も数多く出るなど、県の取組みや未病コンセプトへのWHOの関心の高さを実感いたしました。
 最後に、エイジング・アンド・ライフコース部のジョン・ベアード部長との間で、県からWHOへの職員派遣について、協定を締結いたしました。
 ジョン・ベアード部長というのが、WHOの高齢化問題の最高責任者ということであります。今回の訪問では、WHOのトップとの会談や協定の締結などに加えまして、来年発行予定のWHOの学術誌に掲載される私のインタビューも行われました。県のヘルスケア・ニューフロンティアの取組みをWHOにしっかりと伝えることができまして、私としても大変強い手応えを感じたところでありました。
 ヘルスケア・ニューフロンティアの国際展開に向けて、WHOへの職員派遣が決まったことを契機として、今後、WHOとの連携をより積極的に進めるよう、決意を新たに取り組んでまいります。

ラグビーワールドカップ2019 3年前PR活動開催都市表敬訪問について

 次に、ラグビーワールドカップ2019、3年前PR活動開催都市表敬訪問についてです。
 発表事項の前に、まず、ラグビー元日本代表で、ラグビーワールドカップ2019組織委員会の理事・事務総長特別補佐を務められていた、平尾 誠二さんが、10月20日にお亡くなりになりました。
 昨年のラグビーワールドカップ2019開催都市キックオフミーティングなどでご一緒しましたが、ラグビーワールドカップの盛り上げに、多大なお力添えをいただいていた矢先の出来事でありまして、大変残念に思うところであります。心よりお悔やみを申し上げます。
 さて、ラグビーワールドカップ2019組織委員会では、大会の開催まで3年となることをPRするため、各開催都市の首長を、アンバサダーや地元ゆかりの選手や元選手が訪問する3年前PR活動を行っています。
 この3年前PR活動として、ラグビーワールドカップ2019の決勝戦が横浜で開催される、ちょうど3年前にあたる11月2日に、ラグビーワールドカップ2019組織委員会 嶋津 昭事務総長、ラグビーワールドカップ2019アンバサダーの田沼 広之さん、ラグビー元日本代表の廣瀬 俊朗さんの3名が、私と横浜の林市長を訪問されます。時間は11時10分から、場所は横浜市庁舎であります。
 この場で、県と横浜市と組織委員会が、さらに結束を強めて、3年後の大会に向けて、決勝戦の地、神奈川県・横浜市の魅力を発信していきたいと思っています。
 なお、ここにありますこのボールでありますけれども、3年前PRとして、組織委員会がデザインした開催都市ボールということであります。このボールを普及啓発イベントで活用するなど、さまざまな機会でラグビーワールドカップ2019をPRして、盛り上げていきたい、そのように考えております。

神奈川県観光レップの設置について

 次に、県の観光セールスの代理人である、神奈川県観光レップの設置についてです。
 県では、外国人観光客のさらなる誘致に向け、海外のメディアや旅行事業者等に対して、本県への観光客誘致のためのセールスを現地で行う神奈川県観光レップを新たに設置いたします。
 レップとは、Representativeの略で、「代表」「代理人」と訳されますが、観光レップは、まさに本県職員に代わり、セールスを行う国に駐在し、そこで神奈川県の観光の魅力を伝える県の代理人ということになります。
 本県の主要ターゲット国・地域である中国、台湾、インドネシア、マレーシア、ベトナムに設置いたしまして、本日から活動をスタートさせます。
 これまでは、海外のメディアや旅行事業者に対して、海外での観光展等への参加に合わせ、県職員が現地の旅行事業者等を訪問して、セールスを行ってきたところでありますが、今回、観光事情に精通している現地の事業者に委託することで、本県の観光の魅力を、年間を通じて現地で直接にセールスができるようになります。
 また、現地のタイムリーな情報が手に入ることで、より効果的な観光プロモーションを行うことが可能となります。
 現在、県では、ラグビーワールドカップ2019の開催に向け、海外から訪れる多くの観戦者に、県内の観光地を周遊していただくため、1,000件のツアーを企画・商品化する取組みを進めています。
 この取組みを進めていくうえでも、観光レップが現地で得た生の情報を活かしながら企画・商品化したツアーを、現地で直接セールスするなど、今回設置した観光レップを十分に活用しながら、さらなる外国人観光客の誘致を図ってまいります。

ベトナムフェスタ in 神奈川について

 次に、ベトナムフェスタ in 神奈川のご案内です。
 いよいよ今週金曜日から、ベトナムフェスタ in 神奈川が開催されます。当日会場で配布するパンフレットが出来上がりましたので、お知らせいたします。
 昨年は、40万人もの方にご来場をいただきましたが、今年はさらにたくさんの方にお越しいただけるよう魅力的なプログラムを数多く企画しております。
 少しご紹介をいたしますと、3ページをご覧いただきたいと思います。日本大通りステージにおいては、29日11時からイベントの開会式を行います。その場でアンバサダーの就任式を行い、続けてトークショーを行います。今年のアンバサダーは、女優の武田 梨奈さんです。
 12時15分からは、横浜FCトークショーを行います。現在、横浜FCに所属し、ベトナムでA代表に選出されているアイン選手にもご出演いただき、プログラムを大いに盛り上げていただきます。
 18時からは、昨年も大好評だった、ベトナムの超人気バンド、「MTV band」の、スペシャルコンサートを開催いたします。このスペシャルコンサートは、30日にもマグカル・パフォーミングアーツ・アカデミー受講生とのコラボレーションでお届けする予定になっております。
 4ページをお開きください。本庁舎大会議場では、29日12時の、初代マグカル大使でもある熊本マリさんによるピアノリサイタルから始まりまして、13時30分からは「私が思う神奈川の魅力について」をテーマに、ベトナム人留学生による留学生スピーチコンテストを開催いたします。
 また、本庁舎玄関前では、今年も約5,000本のバラを使った花絵インフィオラータ、ここにそのデザイン画がありますけれども、これが花で描かれています。インフィオラータが描かれます。29日13時頃には、アンバサダーの武田さんやクオン駐日ベトナム大使とインフィオラータの前でフォトセッションも行いますので、多くの皆様にお越しいただきたいと思っております。 
 5ページを開いていただきますと、今回は会場が象の鼻パークにも拡大されておりまして、昨年一番人気だった水上人形劇もここで上演されますので、お楽しみいただきたいと思います。
 続いて7ページをお開きいただきますと、さらに、当日は県庁や県内自治体の多くのマスコットキャラクター達が応援に来ます。
 ベトナムフェスタが開催されるまであと3日となりました。今年もさらなる史上最大を目指して、直前まで企画を練り上げているところでありますが、実は、急遽ベトナムの著名なサーカス団のクラウン、道化師2名とダンサーの来日も決定いたしました。29日10時35分からオープニングアクトとして、ダンサーによるアオザイショーも行われます。これは追加でこういった挟み込みのチラシをご用意しました。当日はもう少しきれいなものにしてお渡ししますけれども、急遽こういうものも決まっております。
 また、28日金曜日午後には、経済プログラムとしまして、ベトナム投資環境セミナーとベトナム観光促進セミナーを並行して開催いたします。投資環境セミナーには、すでに定員を超える多くの企業の方々からお申し込みをいただいております。
 ベトナムフェスタはもう既に盛り上がっておりますので、皆様のお越しを心からお待ちしております。

知事出席主要行事

 知事出席主要行事につきましては、事前送付した資料のとおりです。

質疑

託児所ちびっこBOYの児童死亡事件について

記者: 冒頭に知事が発言されました平塚の認可外保育施設での事故なんですけれども、昨年は川崎市の老人ホームで入所者を転落死させる事件があったりとか、今年は、やまゆり園の事件もありました。福祉施設で職員や元職員が犯行に関わるという事件が相次いでいますけれども、このような事態をどのように受け止めているかということと、人材の育成とか人材確保の課題も浮かび上がると思うんですけれども、行政として何か対処できることがあると考えられているか教えてください。

知事: 昨年ですけれども、県内の認可外保育施設において、幼い命が奪われた、失われたということは大変に残念なことで、改めてお悔やみを申し上げたいと思っています。そのような中で、保育士の元職員、施設経営者、これが県警に逮捕されたこと、非常に大きなショックを受けているところであります。
 ご指摘のとおり、ここだけではなくて、そういった施設、関係する職員による犯行といったものが考えてみれば、相次いでいるなというところであります。非常に大きな問題として受け入れなければいけないと思っています。それぞれ全部同じ課題かどうかはわかりませんけれども、職員の皆さんにいろいろなストレスが掛かっているという現状があるのかもしれないなということです。
 ですから、その辺りに対して県もしっかりと目を向けていかなければいけないなと、そういう必要性を感じているところであります。

東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会について

記者: 東京五輪に関して、お伺いしたいと思います。先週、行われた関東地方知事会議後に、一部の報道陣に知事がお答えになっていたと思うんですけれども、バレーボールの競技会場として横浜アリーナが候補地として挙がっていると、これについての受け止めをお願いします。

知事: 今、この時点でも、まだどこからもそういう話は正式にも非公式にも来ておりません。私も、皆様の報道を見て、そういうことがあるのかなということぐらいであります。一般論として神奈川県内で一つでも多くの競技が開かれるということは、大変素晴らしいことであると思います。バレーボールが、もし横浜アリーナで開催されるということになるならば、これは本当に、大歓迎ということではあります。
 ただ、全般的に言って、前から何度も申し上げていますが、費用負担・役割分担、この問題が依然として全くクリアされていないです。ですから、バレーボールが横浜アリーナで、そのまま受け入れられたら良いですけれども、例えば、改修が必要であるということになったときに、では一体いくらくらい掛かるのかとか、どのぐらいの程度の改修が必要なのか、そのために一体いくら掛かるのか、そして、それを誰が負担するのかといった問題が、原理原則が今わからなくなっているところであります。
 もともとの原理原則は、恒久的な施設になるものは自治体が負担する、それ以外のものは、仮設費用だとか大会運営にかかわるものは、県ではないところ、自治体ではないところ、国なのか組織委員会なのか知りませんけれども、そちらが負担することになっているということが、原理原則でしたけれども、そのへんが最近、変えようとしているのか変えようとしていないのか、それもよくわからないという状況になっていますから、今そういう曖昧な状況の中で、はいどうぞ来てくださいというわけにはいかないです。ですから、早くその役割分担・費用分担のあり方を決めてもらいたいなと、この一点です。

記者: 知事としては、受け入れる前に、まずは役割分担というものが最初に明確にされてからではないと、受け入れるおつもりがないのですか。

知事: この事態になったらそうです。これからとんでもないお金が掛かるとなった場合に、そういうプランとしていませんでしたから、そのお金を掛けるということも含めて、判断せざるを得なくなるかもしれないわけですから、それはまた別の話になってきます。

神奈川県観光レップについて

記者: 観光レップについて、何点か教えてもらいたいのですけれど、今回ここで事業者が、3つの事業者がありますが、これはそれぞれどういう会社で、どういう現地で仕事をされて、どうして選ばれたかという理由を教えてもらいたいのですが。

国際観光課長: それぞれですけれども、いずれもこういった観光レップの経験がある事業者を選定しています。これはプロポーザル方式でございまして、各社ご提案いただいた中から、選定しています。

記者: ではなくて、経験は良いんですけれども、この事業者自体はどういう会社なんでしょうか。もともとそういうPR会社なのか、例えば現地で何か他の仕事をやっていて、そういうことをやっているのか、という。

国際観光課長: インフィニティ・コミュニケーションズ株式会社、こちらは現地でそういったメディアですとか旅行会社等に対して既にプロモーションを行っているところでございます。株式会社共同通信社につきましては、台湾に最近支社を置くことになりまして、そちらでメディアを中心に活動しているところでございます。株式会社Relationにつきましては、横浜市に本社がございますけれども、各地域に拠点を有しておりまして、そちらでプロモーション活動を行っている会社でございます。 

記者: 基本的に、いわゆる広告代理店みたいなものなんですか。

国際観光課長: 広告代理店であったり、実際にプロモーションをしている会社でございます。

記者: 期間としては来年の3月24日までなんですけれども、今後どういうふうにしていくのかということや、どういう成果の測り方というのかですね、していくんでしょうか。

国際観光課長: 基本的には、1年契約という形でやってまいります。今後につきましては、予算の話が絡んでまいりますけれども、基本的には続けていきたいと考えております。
 成果につきましては、活動としましては、メディアですとか旅行会社が現地で売り込みに行くのですけれども、毎月何回という成果、結果をいただきます。
 ただ、これはあくまでアウトプットでございますので、メディアにどれだけ載ったかとか、旅行会社がどれだけツアーを造成したか、というところも踏まえて、来年、そこに引き続き継続するかどうかなどの参考にしたいと考えています。

記者: 今回、ここに出ている国がいわゆるアジア中心になってるんですけれども、欧米だとかですね、そういったものをターゲットにはしてないんでしょうか。

国際観光課長: レップを置くというのは、アジア5カ国からやっていきたいと考えています。

記者: それはなぜですか、例えば、全世界を対象にしないで、アジアにしてるというのは、何かあるんですか。

国際観光課長: まずは、このレップの活用のあり方。われわれ、初めて対応するもので、まず、アジア5カ国。そして、欧米という話になりますと、費用の面でも全然変わってまいります。まずは、この観光レップの活用の仕方を、どういうふうにやっていくかという意味で、アジアからやっていこうと思っています。

記者: これ、他県の事例というのは、何かあるんですか。

国際観光課長: ございます。近隣都県でまいりますと、東京都が12カ所設置しておりますが、あとは、埼玉県が台湾、静岡県がタイに設置しています。

東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会について

記者: 冒頭、幹事社から質問のありましたオリンピックの関係でですね、明日、九都県市の首長会議、いわゆる首都圏サミットがありますけれども、神奈川県からの提案の議題としては、津久井やまゆり園の事件を受けての共同宣言というふうに聞いているんですが、それ以外に、自由討議のような場でですね、五輪の今後の取組み、費用負担等含めてですね、何か知事の方からご発言されるつもりとか、あるかないか、お願いいたします。

知事: 今、特別に用意はしていません。小池知事とは、つい先日、お目にかかって、話したばかりですから。小池知事も、それから上田知事も、森田知事も、話したばかりですから。その後に、何か大きな変化があるならば、おそらく、小池知事の方からお話があるでしょうけれども、おそらく、それで話が弾んで深くなるかというのは、今のところ予測できないので、今のところは、私の方からは、その話を持ち出そうとは特に思っていません。

東京都知事について

記者: これも、小池知事絡みなんですが、小池知事が、今度、政治塾というのをですね、立ち上げたんですけれども、こういった自治体の首長、都道府県の首長がですね、塾をつくるという取組みについて、ご所見があればということと、それからご自身が、こういった取組みについては何かご関心があるのかどうかというところは。

知事: 私は、全く関心がないです。それに関して言えば。小池さんがそういうことをやられるというのは、それは小池さんのご判断でしょうから、それはそれとして、私は横から見ているだけだと思っています。
 そういうことによって、皆さん多くの方が政治に関心を持って、勉強してみようというようなそういう思いを持ってくださるということは、とても大事な事だとは思いますけれども。

都道府県知事の給与について

記者: もう一つ東京との比較なんですけれども、先般東京都議会で知事の給与の減額条例が可決されて、都道府県知事の年間の給与の最高額が神奈川県知事ということになったんですけれども、この点について何かご所見があればということで、関連付けで先般の予算編成の打ち出しの中で、次年度の当初予算の財源不足が650億円になると。例年よりも税収の増加が見込めないので相当厳しいという表現を使って通知を出されていると思うんですが、そこと照らしてご自身の給与、どう位置づけられるのかというのをお伺いしたいんですけれども。

知事: この間、小池知事との昼食会の中で、小池知事の方から「とばっちりが行っちゃってごめんなさいね。」なんて話が冗談風にありましたけれども、確かに、結果として私が全国の知事の中でトップという形になりました。しかし、そういった金額に見合うだけの仕事をしながら、お返ししていくというのが私の使命かなと考えています。
 それとともに、確かにご指摘のとおり、来年度予算を編成していく過程の中で、大変な財源不足という見込みになっています。ただ、税収等、まだ最終的に見えないので、固まっていませんけれども、現時点で650億円という不足が見込まれているという中で、大変厳しい予算編成になることは間違いないです。それは、残された時間の中でしっかりと精査しながら、皆さんに満足いただけるような予算をつくっていきたいという思いで今やっているところです。

大阪府警の機動隊員の発言について

記者: もう一つだけ良いですか。沖縄のですね、高江のヘリパッドの建設に絡んで、警備に行っていた大阪府警の機動隊さんが、地元の反対運動に対して、土人だというような発言をされました。各方面でいろんな反響を呼んでいるんですけれども、知事としてはどういうふうに、この事案自体ご覧になっているのか、発言そのものをどういうふうに評価されているのか、それをちょっとお聞かせください。

知事: 映像で見て、生の音声を直接聞きました。とんでもないですね、ああいう言い方っていうのは。ああいう中で、多くの機動隊員の皆さんも、一生懸命職務を忠実に頑張っている中で、ああいった乱暴な発言っていうのが出るということ、あの一言によって、機動隊員全員が何かそういうイメージで包まれてしまうということ、これは本当に由々しき出来事だと思います。ああいう物の言い方っていうのが、さらっと口から出てくること、その発想そのもの、それはもう断じて許せないという感じがします。
 やはりきちっと改めて教育といったものを、しっかりやり直す必要があるのではないでしょうか。

記者: 発言によって、その警察官が懲戒処分、戒告だったと思うんですけども、懲戒処分という処分を受けてですね、こういった言動で懲戒までいくっていうのは珍しいというような話もあるようなんですけれども、この処分についてはどのようにお考えでしょうか。

知事: 私、処分のことはよく知らなかったのですけれども、それは相当厳しい処分であって当然だと思いますけれども。

津久井やまゆり園について

記者: やまゆり事件からちょうど3カ月ということになるんですが、昨日もいろいろ話は伺ったんで、1日で変わるということじゃないと思うんですけど、改めて、一応、3カ月経って、知事の今のご所感がもしあれば。

知事: そうですね、本当に重い事件だったなという感じです。これから再生に向けての時間というのはまだまだかかってくるなということを本当に痛感するところです。先程少しご質問もありましたけども、そういう施設における元職員とか、職員による犯行などというのも続いているということがある。こういったものを再発防止していくというのは本当に並大抵なことではないなということを感じています。
 そのような中で、議会の皆さんとも一緒になってつくり上げた、あと専門家の皆様、家族や障がい者の皆様と共につくり上げた「ともに生きる社会かながわ憲章」。この精神をしっかりとアピールしていくという中で、一歩ずつであっても再発防止に向けたしっかりとした態勢づくりというものを目指していかなければいけないと、今改めて強く思うところであります。
 それとともに、全然別件ですけれども、きのうかおとといか、元自衛官が自殺をするのに爆弾を使って自殺をしたということで、あれで人を巻き込んでというわけですよね。どこかの解説にローンウルフ型のテロではないかという見方がありましたけれども、私自身、文藝春秋にも書きましたけれども、津久井やまゆり園事件そのものというものも、ローンウルフ型のテロという見方が出来るのではないかという思いもあります。これをどうやって防いでいくのかというのは本当に大変だと思います。
 ローンウルフ型というのは、要するにどこか組織に属していて、ある種のみんなと同じ思いを持ってとか、連携してテロを起こすわけではなくて、たった一人きりぽつんといるのだけれども、自分の中で思いを膨らましていって、自分でいろんな情報を取られる時代でもありますから、インターネット等でいろんな情報が取られるっていう、そういう中で一人のテロリストとして、自分で勝手にテロリストになっていって、実際に犯行に及んでしまうという、何かいよいよそういう時代が訪れているのかななどということを考えると、本当に身の毛のよだつ思いがします。
 そういったものに対して、われわれ社会がしっかり向き合っていかなければいけないという非常に重い課題を背負っている時代に入ってきたのかなと思います。

(以上)

神奈川県

このページの所管所属は 知事室 です。