定例記者会見(2016年8月24日)結果概要

掲載日:2016年8月26日

発表事項

リオデジャネイロオリンピック大会視察について

 はじめに、現地時間8月21日に終了いたしました、リオデジャネイロオリンピック競技大会についてであります。
 皆さん既にご承知のとおり、日本の獲得メダル総数が史上最多の41個と日本選手が大活躍しました。
 神奈川ゆかりの選手も体操男子団体、柔道、競泳で金メダル5個など大活躍をしてくれました。
 県民を代表して、心からおめでとうと祝福したいと思います。
 オリンピックという舞台は、たくさんのドラマがあって、私も大変感動いたしました。この感動を、ぜひ4年後につなげ、東京2020大会を盛り上げていきたいと考えています。
 私も、8月15日から20日までリオオリンピックを視察してまいりましたので、まずはその概要をお知らせします。
 約28時間のフライト後、ドバイ経由でありましたけれども、現地時間の8月16日になりますけれども、まず到着して、早速パブリックビューイングの視察を行いました。パブリックビューイングはリオ市内に3カ所ありまして、私はマラカナン地区の施設を視察いたしました。
 女子サッカーのブラジル代表の試合があって、大変盛り上がったその直後だったのですが、残念ながらブラジル代表が負けたという状況のその直後でありました。ちょうどコンサートをやっておりました。
 その夜は、在ブラジルの梅田特命全権大使と面談いたしまして、リオの現地事情やオリンピックに関する情報交換をしました。
 翌日の8月17日ですけれども、リオのセーリング競技の会場の視察を行いました。競技艇などの船置場やビーチに設けた観覧エリアの視察を行いました。このスライドは船置場から検査所までの長い導線であります。ご覧のように非常に広いスペースの中にボートがあちこち泊まっているのです。
 驚いたのは、競技に参加する以外の船、大会運営に関する船だとか、警察、消防、軍の船といったものが約200隻近くあるということでして、これだけのスペースがあるからこそ、そういった船が泊められると。江の島の場合にはそれだけのスペースがないですから、大丈夫かなと不安に思ったのですが、実は関係者によく話しを聞いてみると、これだけ広いのは良いのだけれども、広いがゆえに逆に使い勝手が悪いということを言われました。江の島はコンパクトでありますけれども、そのコンパクトさをむしろ生かした形でやるとなった場合には、使う側からすればむしろ逆にそちらの方が喜ばれるというような話しを聞きまして、整備はそういったことに配慮しながらやっていくべきなのかと感じた次第でありました。
 次に、国際セーリング連盟のクローチェ会長とお目にかかりまして、東京2020大会セーリング競技を江の島で開催するにあたってのいろいろな話しをすることができました。
 ここで私が主に強調したのは、レース海面をこれから決めていくわけでありますけれども、できれば、定置網を避けてほしいということを申し上げました。レース海面を自由に引いてくださって結構なのだけれども、できれば定置網を外してほしいということを申し上げました。というのは、定置網に掛かった状態でレース海面が設定されますと、われわれは定置網を移動させなければいけない。そうすると、そのための移動の費用がものすごくかかるし、何と言ってもその間の漁業補償というものが膨大になるので、できればそういったお金をかけないで済むような形でやりたいのだということで、こういった定置網がここにあるということをぜひ記憶にとどめておいてほしいということを、図面で示しながらお話しをいたしまして、理解を示してくださいました。
 コンパクトであって、そしてお金のかからない大会を目指していくためにクローチェ会長に直にその話しをできたということは、今回非常に大きな成果であったと感じているところです。
 翌日8月18日でありますけれども、レースの直前に朝、全参加国のコーチたちが集まるミーティングがあります。そのミーティングが終わった直後に、われわれはプレゼンテーションをする機会をいただきまして、そして江の島の魅力をお伝えいたしました。
 事務局の方からも、事務的な手続き、われわれは誠心誠意をもって皆さんをお迎えしますから、ということを申し上げ、何か問い合わせることがあったらぜひここにくださいというメール等もお教えしてまいりました。終わった直後に、皆さんに囲まれていろんな質問も受けたところでありました。特に江の島の魅力を私が説明するときに、「風も良い、波も良い、潮も良い、景色も良い、でも人の心が一番良いのだ」という話しの中で、「水もきれいだ」と言った瞬間にどっと会場が笑いました。なぜかと言うと、リオはそんなにきれいではなかったということがあったからのようでありました。
 そしてその後、470級のレース、決勝戦ですけれどもこれを応援しました。実は本当はこのレースは、前日に開かれる予定だったのです。そして私たちもその日は船からレースを観戦しようと思って船で出たのですけれども、全部の競技艇が海面に出たのですが、風がどうも十分ではないということで風待ちになりました。結果的に3時間くらい海の上にいたのですが、レースは中止になり、翌日に順延ということになりました。そしてこの日の開催になったわけであります。要するに、ヨットレースというものはそういう風の具合によって競技が随分左右される、そういう競技なのだということを実感した次第でありました。
 この日は非常に良い風が吹いておりました。そして吉田・吉岡組がメダルを取れる可能性のあったレースでありましたが、残念ながら5位入賞ということになったわけでありました。しかし、素晴らしい活躍でありました。
 こういうものを実際そばで見ていた。これは砂浜なのですが、これが観客席なのです。入場料が要ります。観客席というとわれわれは当然席があるものだと思っていたら、そうではなくて砂浜そのものが席になっているのです。そして決勝レースに限っては、すぐそばで行うのです。実は前日の中止になったレースも、本当はもっと沖に出て行けば風が出ている海面があって、そこであればレースができたということなのだけれども、決勝レースだけは観客の一番近いところでやるというルールがあったらしくて、1日順延してでもすぐそばでやりました。そうしましたら、優勝したチームが最後、観客席の方に向かって船を走らせて来るのですが、そのまま砂浜の方に突っ込んできまして、優勝したチームの選手が海に飛び降りて、応援している観客たちと抱き合うという、こういうシーンもありました。
 ヨットとはそういうものなのだなということで、われわれは江の島で予定している観客席というのはそういうことにあまり配慮していません。レースが終わった後に、選手と観客が一体となって喜べる、そういったことにも配慮しながらつくっていかなければならないのだなということは、現場に行って初めて分かったことでありました。
 そしてこちら、観覧エリアにはこうした大型のビジョンがあるのです。そして、ここで中継しながら、今レースがどうなっているのかということをどんどんリポートしていきます。というのは、すぐそばで見ていても、ヨットレースというのは分からないのです。ずっと遠くまで行きますから、どこが勝っているのか全然分からない。しかも前日は、さあレースが始まるぞという中で、なかなか始まらないといったときにこの観客席ではどうしていたかというと、皆さんを飽きさせないように、ここでDJがどんどん盛り上げていくというそういった演出をされていたということでありました。
 こういったことも、われわれは考えていかなければいけないのではないかと思った次第でありました。
 その日の夕方でありますけれども、東京2020大会組織委員会主催で国際競技団体の方々が出席するレセプションに参加いたしました。神奈川県知事として大会組織委員会から招待されたものでありまして、ここでもいろんな各国の皆さんに、次は東京ですから、神奈川、江の島ですからということをアピールしてまいりました。
 次に、エリトリアオリンピック委員会のメハリ・テスファイ会長にお会いいたしました。お目にかかるのは2回目でありましたけれども、エリトリア国とは、昨年、県、関係市町、星槎グループと事前キャンプに関する協定を締結しまして、SKYプロジェクトとして交流事業を進めていることであります。今回のエリトリアの活躍ぶりについての意見交換であるとか、次に向けてどうだこうだなど、いろんなお話しをさせていただき、交流を深めたところでありました。
 その他にも、オリンピックレーン、このグリーンの色が付いているのがオリンピックレーンというものでありまして、こういったものによって渋滞解消を促進しようということでありましたけれども、それでもやはりオリンピックレーンが十分ではないということで渋滞は随分見られました。
 そしてまた、ボランティアの方がいろんなところで頑張っていらして、こういった方々とも意見交換をしてまいりました。
 世界最高峰のオリンピック競技を実際に自分の目で見て確かめてきて、4年後の大会、これに対して盛り上げていくということ、しかもコンパクトでコストがかからない大会を目指していくということに対して、今回の視察というのは、非常に意義があったと自分で思っているところであります。

「神奈川県パラリンピアン育成事業」の認定書交付式を行います!

 続きまして、「神奈川県パラリンピアン育成事業の認定書交付式」についてです。
 県では、東京2020パラリンピック競技大会に、神奈川育ちの選手が1人でも多く出場することを目指して、今年度から、パラアスリートの活動費を助成する神奈川県パラリンピアン育成事業を開始いたします。
 この事業では、県内在住・在勤等の選手に50万円、選手の指導者に25万円の活動費の助成を行います。
 このたび、10競技の選手29名及び指導者2名を助成対象と決定しましたので、8月29日、月曜日に認定書交付式を行います。
 今回認定する皆さんは、いずれも強化指定選手など、競技団体から推薦された有望なパラアスリートであります。
 この事業により皆さんがさらにパワーアップし、4年後の東京パラリンピック大会で活躍されることを期待しています。

「かながわパラスポーツフェスタ2016」を開催!

 次に、「かながわパラスポーツフェスタ2016の開催」についてです。
 県では、すべての人が、自分の運動機能を活かして、楽しみながらスポーツをする、観る、支える、「かながわパラスポーツ」を推進するため、昨年度からかながわパラスポーツフェスタを県内各地で開催しています。
 今年度は、10月2日の日曜日に大和市の大和スポーツセンターで、10月22日の土曜日には、藤沢市の秩父宮記念体育館で、かながわパラスポーツフェスタ2016を開催いたします。
 来月から、リオ2016パラリンピック大会が開催されますので、パラリンピアンの講演会には、リオパラリンピックに出場する車椅子バスケットボール日本代表チームのメンバーで県内のクラブに所属している石川 丈則選手と、自転車の日本代表選手で、藤沢市在住の石井 雅史選手を特別ゲストとしてお呼びし、大会直後の様子を伺う予定にしております。
 また、会場内には、パラアスリートとバドミントンや卓球で対戦できるコーナーや、お子さんたちが、光線で的を狙うビームライフル射撃の体験コーナーのほか、トランポリンやダンス発表などもあり、盛りだくさんのイベントとなっております。
 ぜひ、ご家族連れで遊びに来ていただきまして、パラスポーツに触れ、親しんでいただきたいと思います。

マグカル大使の任命について

 次に、「マグカル大使の任命」についてです。
 先程お伝えしたとおり、リオデジャネイロにおけるオリンピック競技大会の視察を経て、次はわれわれの番だという思いを強く持ったところであります。
 東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会等に向け、本県の文化芸術を一層強力に発信するため、今回、マグカル大使を創設いたしました。
 初代大使は、こちらにいらっしゃいます、熊本 マリさんです。
 熊本さんは、横浜市在住でありまして、情熱のピアニストとして国内外で多彩な活動をされております。熊本さんの、快活で明るいお人柄は、マグカルの応援団としてぴったりでありまして、先程私から、マグカル大使就任をお願いしたところでありました。
 それでは、熊本さんからマグカル大使への抱負を一言お願いしたいと思います。

熊本氏: はじめまして、ピアニストの熊本 マリです。このたびマグカル大使に就任させていただきました。
  黒岩知事からマグネットの取組みの仕方、神奈川の魅力、その芸術や音楽、そういった神奈川から発信する素晴らしさ、それを日本に、そして世界へ。とても素晴らしいと思いました。
  私は、生まれは東京なのですけれども、30年近く神奈川県に住んでおりまして、まだまだ人々が知らない素晴らしい魅力、これをもっととにかく広めたい。音楽だけではなくて、新しい文化のスポット、これからラグビーそして東京2020オリンピックがありますので、世界の人々に神奈川県にしかない素敵なスポット、文化を発信するお手伝いをさせていただきたいと思います。よろしくお願いします。

 どうもありがとうございました。よろしくお願いします。
 熊本さんには、マグカル関連イベントとして、この10月29日に開催するベトナムフェスタでの演奏や、テレビ・ラジオ、さらにご自身のコンサート等でも、幅広く大使としての活動をお願いしてまいります。

「かながわ女性の活躍応援団」に新団員が参加!

 続きまして、「かながわ女性の活躍応援団に新団員が参加」についてです。
 県では、出産・子育て期に離職する女性の割合を示す、いわゆるM字カーブを解消し、性別に関係なく個性と能力を発揮できる社会の実現を目指しています。
 そこで、昨年結成したかながわ女性の活躍応援団の取組みについて、地域や業種をさらに広げるため、新たに10名の男性トップをお迎えします。
 新規団員は別紙1のとおりですが、いずれも女性が活躍するための取組みに積極的で、県内に本社があるなど、神奈川にゆかりの深い企業等のトップの方々であります。
 新規団員にもそれぞれ行動宣言をしていただき、引き続き男性リーダーによる男性リーダーの意識改革を働きかけ、女性の活躍を応援する社会的なムーブメントをさらに拡大してまいります。
 今後の主な取組みですが、9月29日木曜日、13時30分から、横浜情報文化センター情文ホールで全体会議を行います。
 新団員と現在の団員が一堂に会して、新団員の行動宣言や、現団員のこれまでの取組みなどの発表を行います。
 また、11月29日火曜日、14時40分から横浜国立大学教育文化ホールでかながわ女性の活躍応援団ムーブメント拡大シンポジウムを開催いたします。
 今年のシンポジウムは、ムーブメントを若年層にも拡大するため、新団員である横浜国立大学とコラボして、大学生にも参加を呼びかけてまいります。
 全体会議やシンポジウムなどを通じて、女性の活躍を応援する次の一手について議論し、社会的ムーブメントを拡大してまいります。

県内初!県産肉用鶏“かながわ鶏”誕生!-初出荷に先立ち試食会を実施します-

 次に、「県内初!県産肉用鶏“かながわ鶏”誕生!初出荷に先立ち試食会を実施します」についてです。
 神奈川県内では、これまで県産ブランド肉用鶏の生産が行われていませんでした。
 しかし、消費者から「県産の鶏肉を食べたい」、生産者から「本県独自の肉用鶏を開発してほしい」といった要望を受けまして、県畜産技術センターが試験研究に取り組み、生産者・畜産関係団体と一丸となって、県内で初めての肉用鶏ブランドを目指す「かながわ鶏」が誕生いたしました。
 そこで9月の初出荷に先立ち、私が試食し、生産者の皆様と意見交換します。試食会は、8月30日、11時30分から11時50分、新庁舎5階の新庁応接室で開催いたします。
 試食会の内容ですが、生産者からかながわ鶏の取組みの経緯についてお話を伺った後、
 まずは素材を味わうためにゆでた肉とスープをいただき、次に、レストランDANZEROのシェフによるフレンチ、中華、和食の料理をいただきます。
 かながわ鶏の概要ですけれども、全国の地鶏でも多く採用され、肉の旨みに定評のあります軍鶏のオスと、軍鶏より小さく、県内養鶏農家が保有する既存ケージ内でも飼育できる岡崎おうはんのメスを畜産技術センターで掛け合わせ、生まれたヒナを、県内の生産者に配布し、ゆったりとしたスペースで飼育している肉用鶏であります。
 一般的な肉用鶏であるブロイラーに比べ飼育期間が長く、90日以上飼育してから出荷いたしますので、肉の旨みと歯ごたえが特徴で、私も食べるのを楽しみにしています。
 当日は、記者の皆様も試食できるよう準備をしておりますので、よろしくお願いしたいと思います。

対話の広場Live神奈川を開催します

 次に、「対話の広場Live神奈川」のご案内です。
 対話の広場Live神奈川は、県民の皆様との意見交換の様子をインターネットでライブ配信し、会場に来られない方からもツイッターで意見をいただく形で開催するものでありまして、今年度は「人生100歳時代の設計図」を年間テーマとして、3回開催いたします。
 まず、10月17日開催の第1弾は、「社会参加について-生涯現役社会の実現-」というテーマで行います。
 健康寿命が伸びる中で、生涯にわたり学び働くことができる生涯現役社会の実現には、
 どのような取組みが必要でしょうか。県民の皆さんと一緒に考えていきたいと思います。
 ゲストには、シニア世代の起業をサポートする、銀座セカンドライフ株式会社代表取締役の片桐 実央さんと、福祉と美容を結びつけ、施設や自宅へ出張する出前美容室をされているLLP全国訪問美容協会理事長の藤田 巌さんをお迎えします。
 次に、11月24日開催の第2弾では「スポーツが育てる“生きがい”-生涯を通してスポーツを楽しむためには-」というテーマで行います。
 超高齢社会を迎え、心身ともに健康であり続けることは、幸福で豊かな生活を営む上で大変重要であります。生涯を通してスポーツを楽しむには、どのような取組みが必要か意見交換していきたいと思います。
 この回のゲストには、健康づくりやスポーツ振興がご専門の東海大学の萩 裕美子教授と、子どもからお年寄りまで、障害のあるなしに関係なく、幅広い世代に、スポーツの楽しさを発信しているNPO法人ファンズアスリートクラブ理事長の井上 秀憲さんをお迎えします。
 そして、12月21日開催の第3弾は「スマイルハッピーシティ-みんなで支えあう地域社会の将来像-」というテーマで、だれもが活躍し、支えあい、生きがいを持って、暮らしていける地域社会をつくるための取組みについて、考えていきたいと思います。
 この回では、障害福祉がご専門であります筑波大学の小澤 温教授と、自ら障害をお持ちでありながらも、障害者の支援に尽力されている、NPO法人神奈川県障害者自立生活支援センター理事長の鈴木 治郎さんをゲストにお迎えいたします。
 本日より、申し込みを受け付けていますので、ご応募お待ちしております。

知事出席主要行事

 知事出席主要行事につきましては、事前に送付した資料のとおりですが、1件コメントしておきます。
 9月1日木曜日、9時30分から、横浜市内にあります、聖ヨゼフ学園中学校・高等学校におきまして、中学生と一緒にかながわシェイクアウトの訓練を行います。
 今年、4月に発生した、平成28年熊本地震の教訓を踏まえ、地震の揺れから身を守る安全確保行動の大切さを実感してもらう機会にしたいと考えております。

質疑

リオデジャネイロオリンピック大会視察について

記者: 先程、五輪の視察の件、見たところや感じたことをおっしゃられていましたけれども、実際にコンパクトさだとか、コストがかからないというような面について少し考えなければいけないということを言っていましたが、知事は実際に見られてですね、一番、神奈川でやる、江の島でやるのにあたって課題になりそうな、実際に見て改めて感じたところはどこにあるのか、それについてどのように取り組んでいくのかということについて少し何かあれば教えてください。

知事: 神奈川で開くことというのは、非常に素晴らしい大会になり得るなということを肌で実感いたしました。ただ、普通の競技と大きく違うところは、普通の競技は目の前で競技が見られます。ところが、セーリングというのは広い海原を使ってやりますから、そばにいても全体像が見えないのです。
 その見えない競技というものをどうやって浜辺にいる人たちを含めて、盛り上げていくというそういった演出であるとか、先程申し上げたように優勝したチームが観客と触れ合うというような、そういったことができるような会場設営のあり方とか、いわゆるソフト面ですね。そういった面を意識しながら会場設営をしていくということ、これが非常に大事だなということを実感した次第であります。

記者: そういう点からすると今まで会場の素案等々を示していますけれども、それが大きな変更だとか、今後、組織委員会等々、相談しなければいけないことがあるかと思うんですけれども、今までの点と変えなきゃというのはありますか。

知事: 一番感じたのは、実際にレースをずっとやっている選手の皆さん、関係者の皆さん、こういう人たちと密接に意見交換しながら案をつくっていかなければならないと思っています。今までも、基本的には連盟の皆さんと話しをしながらやってはいるのですが、やはり実際に見た中では、まだまだ手触り感というところではとても足りていなかったと感じましたので、密接に連絡を取りながら、お互いに良い形をつくっていきたい、今からならまだ間に合いますから、これはやっていきたいと思いました。

記者: コストの面でいうと、小池都知事がですね、リオの会場等々を視察したときに、結構、仮設のものがあったりして、そういうものも検討する。常設というよりも仮設で対応して、コストを下げるというような話もされていましたけれども、その辺の設備面とかというのはどうですか。

知事: これは私もリオに行ってびっくりしたのですけれども、私の泊まっているホテルのすぐそばにビーチバレーの会場があったのです。テレビで中継を見ていたら、立派なビーチバレーの客席があって、その中で選手がプレーしているのですけれども、外側から見ると、とても競技会場には見えないのです。工事現場かというような感じです。鉄骨がそのままむき出しと言うか、足場がそのままむき出しになっているようなもので、とても日本人的な目から見て、仮設とも言えないというか、工事現場にしか見えないという、そのようなものでやっていました。それぐらい財政的には厳しかったからそうなった部分もあったようです。
 それから、いろんな競技場が集まっているパークに行く道も、工事現場のような道を歩かされるという、そのへんは、ちょっと仮設にしてはひどすぎるというくらいのものでありました。日本でやる時にいくら仮設と言っても、そのレベルはあり得ないと思いましたけれども、コストを下げるという中では、いろんな工夫はまだまだあり得るのかと感じました。
 先程申し上げたように、セーリングの観客席は、席がないですから、浜辺のままですから、これが一番安いです。そのようなこともある、ただ、いろんなところで、やはりコストを下げるような工夫はしていくことができるのだと感じました。

津久井やまゆり園について

記者: 発表資料とは違いますけれども、やまゆり園の件で、もう数日で事件から1カ月ということになるんですが、1カ月の節目にあたって、知事改めて感じてらっしゃることと、今の県の取組みの現状、この間の委員会では、体育館等で暮らされている方の移動が8月末までには、何とかしたいというようなお話が当局のほうからありましたけれども、そのへんの現状がどうなっているのか、教えていただきたいのですが。

知事: もうすぐ1カ月ということで、本当にあのような悲惨な事件が起きたということ、本当に胸が痛む思いであります。そのような中で当初から私が申し上げていましたけれども、それだけの厳しい現状があったにも関わらず、その現場で入所者に対するケアを継続しているそういう職員の思いといったもの、本当にこれは頭が下がる思いであります。そういった皆さんに対する心のケア、これはやはり、これからもっと出てくるのではないかと、当初私は2回現場をお伺いしましたけれども、そのような中で、まだまだ緊張状態が続いるけれども、だんだんそれが日常に戻れば戻るほど、心の問題が出てくる可能性がある。ですから、そういう心のケアといったものを、しっかりやっていかなければならないと思いました。
 それとともに、いよいよ再生に向けてスタートしなければならない。これは私がお伺いした時の理事長も、強い決意を語ってくれました。今、報告を受けたところ、ようやく事件が起きた現場のクリーニングも終わったということであります。クリーニングが終わったといえども、そこは、まだまだ使える状態ではない。いくらなんでも「クリーニングが終わったから、そこに戻ってください」ということで、入所者の皆さんのケアを再開することはできないといった中で、やはりいつまでも体育館というわけにもいかない。このような中で、これまでに個別に県立施設などに2、3名ずつの移動を進めておりまして、既に合計で32名の方の移動が終わったところです。
 また、併せて、入所者と職員がまとまって移動できる場所、そういったものについても概ね調整がついてまいりました。ご家族などのご意向を確認した上で、今月中に移動できるように進めていきたいと考えているところであります。
 また、再発防止という事を、しっかりと検証委員会、これを立ち上げることにしておりますけれども、今回の事件の検証について、県としてしっかりと行っていく必要がありまして、県と指定管理者のかながわ共同会等が行った対応について、専門的な見地から検証し、今後の再発防止対策に活用していきたいと考えております。
 まずは、事実関係の正確な把握のため、かながわ共同会に提出を求めております事件の経過に関する報告書の内容を踏まえまして、委員会を開催し議論を深めて行きたいと思っています。
  このメンバーにつきましては、障害福祉に関する専門家、障害福祉施設の運営に精通している方、また、防犯対策の専門家などを想定していますが、具体の人選については現在検討しているところであります。
 こういった検証をしっかりやりながら、二度とこういうことが起きないように、体制を全力をあげてつくっていきたい。それとともに、この園が再生に向けてしっかりと歩めるように、県としては全力をあげて取り組んでいきたい、そう考えているところであります。

記者: 今言った、その第三者的な専門家の見地からということですけれども、これはめどとしてはいつくらいに立ち上げる、といったものは何かあるんでしょうか。

障害サービス担当課長:9月中には立ち上げたいと思っています。

リオデジャネイロオリンピック大会視察について

記者: 五輪の視察に戻るんですけれども、定置網の件、お話されたということで、一定の理解を示してくれたというようなお話がありましたけれども、もう少し具体的に、どういったような反応が向こうから、図面を示したときに、ご意見があったのか、教えてください。

知事: まず、定置網と申し上げたときに、意味が分からなかったみたいです。そういう漁業関係者のための定置網がもともと設定されているのですという話をしました。「あ、そういうことなのか」ということでありまして、2つの案をお見せしました。
 定置網は、わりと浜辺から離れたところにあるのです。レースとしては、なるべく近いところでセーリングをやった方がいいということなので、まず、定置網が入った絵を描いてみました。それとともにもう1つの案は、少しずらすと、こういう絵が描けるのですといって描きました。それは実は、図面で見ると少しの違いなのです。こうやっていただければコストが全然違うのですと言ったら、「あ、そういうことなのか」と言って、何か初めてそういう事実を知ったという顔をされていて、「これは覚えておいてくださいね」と言ったら、「分かりました」というふうに言ってくださいました。
 この問題は実は非常に大きな問題だったのですが、なかなかこれ遠くて、ご理解いただけるかどうかということ、もともと神奈川県が手を挙げたときに、漁業関係者と一体となって全力を挙げて取り組んでいきますから、やりますから、と言っていたので、「いや実は・・・」と後から言うのは、なかなか難しいことがあったのですけれども、それを世界のセーリング連盟の会長に直に言えたということは、非常に良かったと思っています。

相模総合補給廠での火災について

記者: ちょっと別件なんですけれども、今日で相模総合補給廠の倉庫の爆発火災から1年ということですけれども、渉外知事会の会長でもあられる知事として、1年経ってみて、今の状況というのはどのように受け止めていらっしゃるか、というのを教えてください。

知事: もう1年が経ったのだな、ということであります。県では、最終的な報告を行うよう求める一方で、事故で明らかになった課題の解決に向けて、国に対して働きかけを行っております。
 本年6月の国への提案では、基地周辺住民の安全確保のため、日ごろから、日米関係機関で安全に関する情報を共有することとともに、緊急対応等に必要な自治体職員の、迅速かつ円滑な基地立ち入りを実現することを求めました。
 また、先週8月17日に実施いたしました、県と基地関係9市で構成します、県基地関係県市連絡協議会を通じた要望活動におきまして、基地周辺住民に大きな影響を与える事故が発生した場合に、米側に事故報告書の提出を求め、その内容を公表するように求めています。ただ、この相模総合補給廠の火災で明らかになった課題の根本にあるのは、何と言っても日米地位協定の問題というのがあると思うのです。現行の日米地位協定のもとでは、基地の管理や米軍の活動についての情報が限定的にしか開示されないという問題があります。
 また、自治体職員が事故発生時に、基地に速やかに立ち入りできるようにすることも必要であります。こうした課題については、事故発生時の速やかな情報提供や迅速な立ち入りはもちろんのこと、日ごろから出来る限り、基地の実情が見えるようにすることを、引き続き、国にしっかりと求めてまいりますが、やはり、この日米地位協定、まだ出来上がってから一度も改定されていないということでありました。これは、運用という形で、これまで対応していただいておりますけれども、しかし、こういった問題が起きるたびに、根本のところを変えなければいけない。これを渉外知事会としても、何度も毎年国に対し、そして米軍に対しても、申し入れているところでありますけれども、まだこれが実現していないといったことは、根本の解決につながらないという思いなので、さらに、訴えを強めていきたい、そのように考えているところであります。

津久井やまゆり園について

記者: やまゆり園の関係で、機能回復の件ですけれども、建て替えか改修かということを進めてらっしゃると思いますけれども、その後、その方向性、県として、どういうふうに捉えていこうとなさっているか。今の現状を確認したいと。

知事: 先程申し上げたように、クリーニングは終わったということでありまして、私が見に行ったときは、血が点々とある、そして血があちこちに飛び散っていると、そういう光景はなくなったということではありますけれども、しかし、そこにまた戻ってケアを始めるということは、これはやはりできない。夜勤もありますし、そういう中で、この施設に対しては、前から申し上げているとおり、改修するか、建て替えるか、これが必要だと思っています。ただ、いずれにしろ、そのメリット、デメリットがあります。改修というのは、メリットは早くできるということです。
 その代わり、しょせん改修でありますから、それが嫌だという感じが残る方がいらっしゃるかもしれない。建て替えになると、その辺りは、随分イメージも一新できるということはあるとは思いますが、ここは時間がかかるといった問題があります。これは入所者の皆さんが、そのご家族がどう判断されるか、また、職員の皆さんがどう判断されるかといったことを、さらにじっくりお話を聞きながら、皆さんとともに合意点を見つけていきたいと思っています。

記者: 今後、知事が改めて現場に行かれたりして、そのご家族とか、お話しを直接伺う機会というのは今想定されていますか。

知事: 現時点で、設定された日程はありませんけれども、事態の変化、推移によってはお伺いしたいと思っています。

記者: 一応既に示されてはいますけど、改めていつ頃までにその方針、建て替えか改修かというのを決めたいなという知事のイメージをお持ちですか。

障害サービス担当課長: 相手方の要望を伺った上で、県の方針を固め、最終的には10月中くらいには相手方と意見交換をし、11月頃にはと考えています。

記者: やまゆり園の関連なんですけれども、改修と建て替えのメリット、デメリット、今期間のことをご説明いただいたんですけれども、そのほかに想定される違いという部分については現時点ではどうお考えですか。

知事: 言い忘れましたけれど、大きく違うのは、費用が当然違います。かかる費用が全然違ってきます。その辺りしかし、費用の問題を出して議論するよりも、今はやはり利用者の皆さん、そして職員の皆さん、そのご意見を中心にまずは考えたいと思います。

記者: 改修と建て替えの期間の違いなんですけれども、明確に年単位、倍だとかどのくらいの期間が違うのか、現時点での想定としてはどのくらいでしょうか。

知事: 改修の場合にもいろいろな改修があると思いますけれども、大体1年ちょっとでしょうか。

障害サービス担当課長: 改修も小規模な改修から大規模な改修までございます。また、建て替えも、一部の建て替えから全体の建て替えまでございますので、期間を今の段階でどのくらいということは申し上げられません。

知事: ざっくり改修で一番早いもので1年ちょっとくらいかという感じです。建て替えになると5年くらいかかるのではという話しもあります。それは建て替えの仕方や改修の仕方によって変わってくるものでありますけれども、ざっくり言ってもそれくらい大きな違いがあるということです。

記者: そのどちらかを選ぶまでのプロセスなんですけれども、当局の先般の委員会での説明では、まず県として大きな方向性を固めて、提示して、ご理解いただくというような主旨だったと思うんですけど、それを入所者のご家族なり、園の意見というのはどういう形で反映していくのか、事前にアンケートなりで聴取をしていくのか、それとも出来上がった県としての案について、どちらかに決めた上で意見を求めるのかその辺りをお伺いします。

知事: この作業は丁寧にやっていきたいと思っています。今、実際のご家族の生の声を聞くということもやっております。ご家族の生の声を聞くことを続けたり、それから職員の皆さんの声を聞いてくるということを通じて、県の案がまとまってくると思っています。
 その県の案をもとにして、それをさらに皆さんの合意を得るような形で、ご説明に行くというプロセスも必要だと考えています。

かながわ女性の活躍応援団について

記者: かながわ女性の応援団について3点教えていただきたいんですけれども、まず11月から始めて、知事としてはどのような手応えを感じていらっしゃるかというのが1点目で、2点目が以前知事は会見でもコンセプトの説明をされていたんですけれども、今回また20社になって今後、20、30とどんどん増えていくかと思うんですけれども、そうするとまた何で男性だけなのかみたいな声も出てくるのかなと思うんですけれども、現時点でそのコンセプトを変えるお考えはないのでしょうか。3点目です、今回、団員の交代がありましたけれども団員が増えるとですね、また団員の企業で女性の社長が誕生した場合ってどういうふうになるのかなと思うんですけども、いつ出てきてもおかしくないなと思うんですけども。という3点について教えてください。

知事: 女性の活躍応援団というのをつくって、そういったメッセージがより広く飛んでいくことを期待していました。これは非常に皮肉なことに、ご指摘があったように女性の活躍を応援すると、女性がどんどん主役になるというキャッチフレーズを付けながら、なんで実際に並んでいるのは男性ばかりなのだということで、ネット上で大きな話題となったということがありまして、実は、それは男性のトップの意識が変わらなければ女性の活躍が推進できない、だからわざと男性の経営者ばかり集まってもらったということがあったのですと言う機会を得て、より大きな広がりを見せたということというのは、メッセージを飛ばしていかなければいけないという中では逆に、非常に良かったと思っています。
 こういったものを次に第2弾をつくろうといったときに、多くの企業が賛同してくださったということもあって、やはりムーブメントとして広がっていくということの中でこの一年間大きな成果があったのではないかなと思っています。そのような中で、その会員メンバーの中で誰か女性社長が誕生したというならば、それはとてもめでたいことでありますから、それはその社長さんの判断に任せたいと思います。私がそういう活躍応援団の中から誕生したのですということを売りにしてくださるのであれば、それはそれで良いと思いますし、女性で誕生したから「あなた出ていってください」という話は少し言い過ぎだとは思っています。
 これからも、この動きは広めて行きたいと思っております。ですから、今第2弾で倍になりましたけれども、これからさらにいろんな形で広がっていくということは考えています。

記者: 今の段階では男性による、つまりコンセプトは変えるつもりはなくて、誕生したら、それはそれでめでたいことだから、その時考えましょうということでしょうか。

知事: そうです。今スタートして1年経ったこの段階で、そういった基本的なコンセプトを変えることはまだ考えていません。

津久井やまゆり園について

記者: やまゆり園の件で、クリーニングではダメだということで改修か立て替える、その最大の理由をひとつだけ教えてください。
 
知事: やまゆり園の事件があって生々しい現場です。それをクリーニングして、血も見えなくなって、きれいにはなっていますけれども、そこで皆さん戻ってくださいと、そして職員の皆さんに前と同じようにやってくださいと、事件のことは忘れてくださいと、言えるかというところです。私は、なかなかそれは難しいかと思いました。職員の皆さんが特にそうでしょうけれど。

記者: そういう言葉を聞いたわけですか。

知事: 聞きました。とてもできませんと。

記者: 今の施設では。

知事: 今のままでは。 

記者: クリーニングだけでは。

知事: やはり、事件の光景が思い起こされる、しかも深夜ですよね、起きた時は。あそこは24時間体制ですから、深夜夜勤もあるわけです。そのときに、やはりその記憶がフラッシュバックしてくる。「とても同じ形の中では、いくらクリーニングされたと言われても、そこで働くことはちょっとできないです」そういうふうに言われました。
 それは確かにそうだろうなと思いました。だから、やはりそれは改修か建て替えしかないのかと思ったところです。
 財政的な問題からすれば、そのままきれいに洗ったのだから、もうそれでやってくださいと言えば、一番簡単な話ですけれども、しかし、やはりその現場の人たちの思いをしっかり受け止めてみると、なかなかそうは言えないだろうと思っているところです。

記者: 職員の声ということでよろしいんでしょうか。

知事: 職員の声です。

記者: 同じくやまゆり園に関連してですね、お聞きしたいんですが、そういった建て替え、または改修に向けてですね、今、職員の方々または家族会の方々等々から聴取されたというふうにお話を聞きましたけれども、やはり障害の重い軽いはあると思うんですが、入所者の方々がですね、自らこう意思を持ってるというのも、少なからず私は耳にしているんですが、そういった入所者の方々自身が思う施設の今後のあり方について、県はどこまで把握していて、またそれをどのように今後の施策等々に反映していきたいか、お考えをお伺いしてよろしいでしょうか。

知事: 入所者の方の意思についてはどうですか。

障害サービス担当課長: 入所者の方々は、嬉しいとか楽しいとか感情を表現することはできますが、具体的に、建て替えはとか、改修はとか、そのときの期間は、メリット・デメリットはといったものはなかなかご判断いただくような状況にはございません。

知事: 私も実際体育館に行って、そこに集められている、これは男性の職員の皆さんでしたけれども、お話をして様子を見ていましたけれども、いわゆる、そういう具体の会話ができるような雰囲気ではないです。中には大きな傷がある方もいらっしゃいました。縫った跡がある、病院に入って、そこから出てこられたのでしょう。そういった方に対しても、我々が想像するような、普通の会話をして「どうでしたか、怖かったですか」とか、そんなことが言えるような雰囲気ではないですから。
 ですから、職員の皆さん、入所者の皆さんの本当の気持ちっていうのは、やはり、ずっと寄り添っていらっしゃる施設の職員の皆さんを通して、そういう思いを聞くということしかできないのではないでしょうか。いきなり外部の人間が入ってきて、どうですか、こうですよと、そういう会話ができる感じではない。この目で見ました。

記者: やまゆりの関係なんですけれども、先日の対策本部で、仮設の建物についても検討するようにと指示されましたが、具体的に仮設の建物というのはどういう形を想定して検討されているのか教えてください。

知事: これも改修をするのか建て替えをするのか、それとリンクした話だと思います。改修もどれくらいの規模の改修をするのか、その間に実際入所されている方をどうするのか、こういった問題がありますから、場合によっては仮設をつくって一時的に移動していただいて、その間に改修あるいは建て替えをして戻っていただくということになるのか、またはその間、県のほかの施設が空いていれば、そちらに移動していただくことで、この仮設をわざわざつくらなくても済むのか、これはやはり改修か建て替えかという全体の絵をつくった上で判断していくことになると思います。

相模総合補給廠での火災について

記者: 幹事社質問にもありました米軍の相模総合補給廠の爆発事故の関係で若干確認させてもらいたいんですが、問題の根本が日米地位協定にあるというふうにおっしゃったんですが、今回の事案に照らして、地位協定のどこの部分が問題であってどういうふうに改善していくべきだというところをちょっと確認させてください。

知事: 爆発事故が起きたということで、周辺の皆さん大変な不安を覚えられたと思います。そのときすぐに行ってその対処することもままならぬということ、つまり消防車が行ったはいいけれども、水をかけていいものかどうなのか、何があるのかということを情報が開示されないという中で、消防車が行ってもすぐに消火活動が出来なかった。それで火が鎮火した後の検証、その中には入れていただいたけれども1日だけしかなかったという中で、実際の現場検証ということに対しての積極的な関わりができなかった。
 このようなことも全部米軍の方がコントロールしているという状況、同じ日本の国の中で起きた出来事なのだから、現場も一緒に検証し再発防止のためにやっていきたいと言っても、それは米軍主導の下で進められて、もう来なくていいと言われたら行くこともできないという中で、本当に1年経ったけれども、いまだに本当の原因がどこにあったのか、何であのような大きな爆発になったのかということ、今出ている情報の中だけではとても理解も出来ない、しかしそこのところに自ら関わって調べることも出来ないといったことです。
 それは全て日米地位協定のあり方そのものにあるというところ、だからここがやはり根本的な問題だと。だから、改定すべきというものは、問題が起きたならば米軍と一緒になって対処するということ、そして原因究明、そういうことをやっていけるような、そのような形のまさに地域の市民として一体となってやっていけるような内容でなければ、それはなかなか、われわれとしては受け入れ難いといったところだと思います。

記者: 個別に去年の爆発事故について、原因究明の部分をですね、県として改めて早く示すようにというような、申し入れなり対応というのはお考えになってないのですか。

知事: この件は継続して申し入れているところでありまして、1年経ったから特に何か具体のアクションを起こすということは、今のところは考えていません。

(以上)

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