定例記者会見(2016年7月5日)結果概要

掲載日:2016年7月7日

発表事項

バングラデシュテロ被害者へのお悔やみ

 まずはじめに、今月の1日、バングラデシュの首都ダッカで、飲食店襲撃テロがあり、多くの尊い命が奪われました。犠牲になられた方々に対し、深く哀悼の意を表します。
 報道によれば、日本人の犠牲者は7人、うち県内居住者は2人、いずれの方も国際協力機構JICAの事業でバングラデシュを訪れていたとのことであります。
 毎年JICAボランティアの皆さんは出発する前に表敬訪問をしてくださるので、私は身近な存在だと感じていました。今回の犠牲者の中には私が直接お目にかかった方はいませんでしたが、テロはいかなる理由であれ、決して許されない卑劣な行為だと改めて強く思ったところであります。

県職員の特別採用選考を実施します

 ところで、こういったJICAボランティアの皆さんと表敬訪問等を通じてお話をする機会がよくあります。かつて帰国後の再就職が難しいとの話を伺っておりました。せっかく開発途上国の経済・社会の発展に貢献するため、貴重な経験を積まれた皆さんが、このような問題に直面していることを知って大変ショックを受けました。
 そこで、県ではJICA等での国際貢献活動や民間企業等での海外勤務など2年以上経験した方を県職員として採用することにしました。採用された方には、国際的なイベント開催に係る調整や、国際経験を活かした各種施策の企画や立案などの仕事に携わっていただきたいと考えています。
 また、それ以外に、弁護士も県職員として採用することとしました。
 神奈川県弁護士会の方から、最近は司法試験に合格しても働く場がなかなか見つからないというお話をお聞きしました。県としても法律に詳しい人材が必要なことから、弁護士会に提案したところ、それはありがたい話だというリアクションがあり、今回の採用を決めたところであります。
 その他分野の選考や受験資格など、詳細については県のホームページに掲載しています。
 多くの皆様の積極的なチャレンジをお待ちしております。

リオデジャネイロオリンピック・パラリンピック大会の視察について

 次に、リオデジャネイロオリンピック・パラリンピック大会のセーリング競技大会の会場の視察についてお知らせします。
 視察にあたっては、知事の宿泊料が規定の上限額を大幅に超えることになるため、資料1により、人事に関する専門機関で第三者機関である神奈川県人事委員会に意見を伺ったところ、6月29日に同委員会から回答をいただきました。
 この回答の趣旨も踏まえて、視察について改めて検証した結果、江の島会場の整備等に際して、知事による視察は重要な意義があると判断いたしましたので、当初の予定どおり視察を実施することにいたしました。
 それでは、検証結果の概要について、ご説明いたします。
 まず、人事委員会からの回答は資料2のとおりでありました。
 ポイントを申し上げると、旅行期間及び宿泊地に代替性がないか、宿泊施設や設備が標準的であるかについて確認する必要があるとのことでした。
 この回答の趣旨に照らして、今回の視察に係る宿泊料を検証いたしました。資料3をご覧ください。
 はじめに、旅行期間に代替性がないかという点であります。
 競技海面の設定や施設の配置、選手等の輸送等について、実際の運営状況を確認しながら、国際セーリング連盟の幹部と協議を行うことができる場面は、大会期間を除いて他にはありません。また、各国のさまざまな競技団体のキーパーソンにトップセールスできるのは大会期間中だけです。
 次に、宿泊地に代替性がないかという点です。
 会場周辺の宿泊地としては、宿泊予定のコパカバーナ地区以外に、フラメンゴ地区とマラカナン地区がありますが、治安が悪いことや客室がないこと、その他の地区については効率的な視察行程を組むことができないことから、他に選択の余地がありません。
 次に、宿泊施設・設備が標準的であるかという点であります。
 宿泊予定の施設は、エコノミーホテルクラスであり、中程度の広さ、設備内容であります。客室はスタンダードルームで、バスタブはありません。
 最後に、規定されている額の範囲内で宿泊できる施設が他にないかという点です。
 オリンピック期間における同地区同等クラスのホテルを調査いたしましたが、いずれも約11万円から14万円程度であり、規定額の1万9,300円の範囲内で宿泊できるホテルはありませんでした。
 以上のとおり、予定している宿泊料の執行については、人事委員会からの回答の趣旨に照らしても支障がないと判断いたしました。
 前回の会見で申し上げましたように、2020年に江の島でセーリング競技を開催するためには、漁業エリアと競技海面との調整、島内の限られたスペースを活用した効率的な施設配置、選手などのスムーズな輸送、移動の確保など、他の競技にはない課題があります。
 こうした課題に対応するには、大会組織委員会、国際セーリング連盟はもとより、沿岸の首長、地元の皆さんとしっかり調整を行う必要があります。
  そのためには、私自身がリオ大会のセーリング競技を直接この目で確かめることで、私から皆さんに、より正確な情報をお伝えでき、そのことが、本県が今後オリンピックの準備を円滑に進める最善の方法であると確信しております。
 先般、国際セーリング連盟の幹部とお会いした際に、江の島における会場準備のためにも、リオ大会のセーリング競技会場で説明を行いたいので、ぜひ来て欲しいと招聘を受けました。
 私も今回の視察は、江の島が抱える課題について、実際の大会運営の中で一つ一つを確認しながら国際セーリング連盟の幹部と協議することができる重要な機会と考えています。
 こうした協議の結果を踏まえ、沿岸の首長はもとより、地元の住民の皆さん、また組織委員会などと話し合いながら、着実に開催に向けて準備を進めてまいります。
 さらに、大会期間中は、各国競技団体の関係者が集まりますので、事前キャンプ誘致を行う最高のチャンスでもあります。
 直接各国競技団体のキーパーソンに対し、県内の競技施設や宿泊施設をトップセールスすることにより、各国との人的なつながりを構築できれば、今後の誘致活動を有利に進めることができると考えています。
 私自身がセーリング競技を直接この目で見て、肌で感じることによって、4年後に控えた東京2020オリンピックセーリング競技を成功させ、大いに盛り上げる糧になると考えています。
 これらのことを、総合的に検討した結果、予定どおり、リオ大会の視察を実施することといたしました。

県庁にデジタルサイネージを設置します

 次に、県庁へのデジタルサイネージの設置についてです。
 これは、もともと県庁の若手職員から提案があったものです。また、県民の方からも、「県庁は、建物の規模、改修中という事情があるとはいえ、分かりにくくて困る。改修中だからこそ、きめ細かい対応が必要」というご意見をいただいていました。
 そこで、いつ誰が県庁に来ても、迷わないようにしようと、今週金曜日の8日に、本庁舎正面玄関と西玄関に、デジタルサイネージを設置・運営いたします。
 本庁舎西玄関の設置後のイメージは、このようなものになります。
  (スライド表示)
 これにより、目的の部署がどの庁舎の何階にあるのかを、タッチパネルの画面で、ビジュアルでわかりやすくご案内することができます。
 併せて、「かなチャンTV」などの県の広報用動画やホームページも表示します。
 このデジタルサイネージは、設置事業者である表示灯株式会社が広告収入を得て設置するため、県の負担は生じないばかりか、広告収入の一部から県に広告掲載料等の収入が入ることになります。
 今後、県庁新庁舎、第二分庁舎及びかながわ県民センターにも順次設置します。 
 今後も県民の皆さんが利用しやすい、開かれた県庁を目指していきます。

知事のシンガポール及びマレーシア訪問について

 次に、6月30日から7月3日までシンガポール及びマレーシアを訪問しましたので、その概要について、ご報告いたします。まず、シンガポールでの活動です。
  (スライド表示)
 ライフサイエンスの先進地域であるシンガポールとは、2013年に、私が立会人となり、県の関係団体であるGCC、一般社団法人ライフイノベーション国際協働センターとシンガポール政府機関がMOUを締結して以降、ビジネス交流を中心に連携を深めてきました。
 こうした流れを受け、さらに連携強化を図るため、今回その範囲を未病産業の国際展開やメディカルイノベーションスクールなどの人材育成などにも拡大し、県とシンガポール政府機関の間で改めて覚書を締結しました。
 併せて、私からのプレゼンテーションや意見交換を行いましたが、この中でも神奈川の取組みに対する、シンガポールの皆さんの強い期待と熱意を感じました。
 また、この場には「チーム神奈川」として、川崎市の殿町地区で先進的な研究に取り組んでいる実験動物中央研究所、そして県が連携を深めているWHO、世界保健機関の関係者にも同席していただきました。
 実験動物中央研究所は、これまでの本県とシンガポールの協力関係を活用し、この7月から、現地で政府からの支援を受け、関係団体と共同研究を開始いたします。
 次に、日本の医療法人社団である鉄祐会がシンガポールで展開する在宅医療・介護事業「Tetsuyu Home Care」を視察しました。
 ここでは、在宅ケアをサポートするためのICT技術の導入を積極的に進めています。私も実際に訪問看護の現場を見ましたが、患者記録の共有や患者の容態変化の自動通知などのシステムに大変感銘を受けました。
 理事長の武藤真祐氏は、このシンガポールでの訪問看護システムを、マレーシアや香港へ展開することも検討しており、将来的には日本への逆輸入も考えているとのことでした。
 このたびの訪問を契機に、シンガポールとの連携をよりいっそう充実させるとともに、これを活用し、ヘルスケア・ニューフロンティアの取組みをさらに加速化させていきます。次に、マレーシアでの活動です。
 本県とマレーシア・ペナン州が、平成3年10月に両地域の友好交流の一層の発展に関する共同声明に調印してから、今年で25周年を迎えます。これを契機に、マレーシア・ペナン州を訪問しました。
 モハマド・ラシッド・ビン・ハスノン第一副首席大臣を表敬訪問し、今後直面する共通の課題への取組みなどを通じて、緊密な交流と協力関係を構築し、両地域のさらなる繁栄・発展のために努力する旨を確認する共同宣言に調印しました。
 本県からペナン州に進出している京浜発条株式会社ペナン工場では、片平社長と意見交換を行うとともに、実際に工場の視察をさせていただきました。
 現地でも日本と変わらない質の高い製品を製造し、また、東南アジアでの新たな取引先の開拓に奮闘されている姿に、非常に感銘を受けました。
 ペナン島で開かれた国際観光展「マレーシア インターナショナル トラベルマート2016」に参加いたしました。
 今回、特別にオープニングセレモニーの中で、プレゼンテーションの機会を得て、神奈川の観光をアピールすることができました。
 この観光展には、昨年約3万6,000人もの方々が来場したそうですが、今回も開会と同時に昨年を上回る人々が訪れ、その熱気の中、神奈川の観光の魅力をPRすることができ、大きな成果へつながったことと思います。
 この観光展では、日本政府観光局が日本ブースを設けており、本県も観光ブースを出展しました。
 昨年に引き続き、応援に駆けつけてくれたマレーシアに留学中の神奈川大学の学生とともに、私も一緒にたくさんの方々に神奈川の魅力を伝えました。
 また、ペナン州全体で力を入れて進めているメディカルツーリズムの取組みについて、グレンイーグルス病院で説明を受けました。グレンイーグルス病院では、患者の15パーセントから20パーセントが海外から来ており、海外からの患者のためにインターナショナルデスクを設置するなど、受入体制の整備を積極的に推進していました。
 また、ペナン日本人会では、宗事務局長と面会し、日本人会の歴史や活動状況、またペナンでの生活などについてお話を伺いました。
 日本人会では、普段のサークル活動から、季節ごとのイベント、毎年開かれる盆踊り大会への参加など、多くの活動をしており、近年は企業の駐在員として来る若い日本人会員も増えているとのことでした。
 今回のマレーシア・ペナン州訪問では、ペナン州との今後の更なる交流を誓い合うと共に、産業や観光、医療といったさまざまなテーマの視察も行うことができました。共同声明25周年をきっかけに、本県とペナン州との交流がさらに発展していくことを期待しています。

知事の公用車使用状況について

 最後に、一部週刊誌から、毎週末公用車を使って渋谷区の自宅に帰っている、それは問題ではないかとの取材を受けましたので、この場をお借りして説明したいと思います。
 私自身は、日常的には横浜市西区の公舎に住んでいますが、渋谷区に自宅マンションを持っており、家族がそこに住んでいますので、県庁が休みの週末や都内での公務に便利な場合など、自宅に宿泊することがあります。
 休日に渋谷区に宿泊すると言いましても、日中は県内で公務することが多く、夜だけ渋谷区に宿泊しているという状況であります。ちなみに、平成27年度、これは閏年でしたので366日のうち、休日が123日ありましたが、そのうち約半分の57日は公務が入っていました。県内での公務が45日、海外・地方での公務が12日でした。
 公用車は、「公用に供する」とされておりまして、公務から公務への移動、公務に向かうための迎え、公務からの送りである場合に公用車を使用しています。
 私に関して言えば、公務に向かうための、渋谷区の自宅への迎え、公務から渋谷区の自宅への送りは公用車を使用していますが、公務に該当しない活動からの送迎は、事務所が準備する車を使用するなど、けじめをつけて厳格に運用しています。
 また、渋谷区の自宅は、県庁から直線距離で約24キロメートル、最短走行距離で約27キロメートルです。
 ちなみに、松沢前知事は、就任当時、川崎市高津区の自宅にお住まいで、県庁までの走行距離は約22キロメートルでした。岡崎元知事の自宅は藤沢市で、同じく走行距離では約27キロメートル、長洲元知事の自宅は鎌倉市で、同じく走行距離では約35キロメートルでした。
 私の渋谷区の自宅もほぼ同等程度の距離にあり、危機管理上問題があるとは思っていません。
 危機管理上の点について言えば、知事という職は、重要な職責を担っており、いざという時に、どのような体制がとれるかが非常に大事です。知事がどこにいてもすぐに連絡が取れること、できる限り早く登庁できる段取りを備えておくことが求められます。
 渋谷区の自宅にも、公舎と同様に衛星電話を備えていますし、仮に道路での移動が不可能な場合には、渋谷区の自宅に隣接する施設のヘリポートから県庁に登庁する体制を確保してあります。また、自力での登庁にも備え、走って登庁する訓練も行うなど、危機管理に対応できる体制を整えているところであります。
 公用車については、これからも、一層気を引き締めて、適切に使用していきたいと考えております。

知事出席主要行事

 知事出席主要行事については、事前に送付した資料のとおりですが、そのうち、1件コメントしておきます。
 明日、7月6日、15時35分に、日本体育協会会長と文部科学大臣からの平成30年冬季国体アイスホッケー競技会開催要請書を、本庁舎3階の第2応接室で、私が受領します。

質疑

リオデジャネイロオリンピック・パラリンピック大会の視察について

記者: リオ五輪についてお願いします。リオの視察で人事委員会からの回答を得て検証した結果、行く職員の人数など変更する点はないのかというのと、トップが視察に行くべきだという声はありますが、他県、静岡県などは中止、知事の視察を中止したところもあります。知事による視察の重要な意義を改めてもう一度お願いします。

知事: 今回、人事委員会の報告を受けて、行く職員等や日程に変化はありません。知事が行くべきかどうかという点についてですが、静岡県知事は視察を見送りされたということでありますけれども、静岡県の知事のご判断については、それぞれお立場があるでしょうから、私からコメントする立場にはありません。
 ただ、何度も申し上げていますが、この江の島でのセーリング競技というのは、普通の競技とは少し違う。スタジアムの中とか体育館の中で完結する競技ではなくて、一般の生活の場を使って、そこで行うということです。
 ですから、漁業関係者もいる、そこに定置網もある、そういう関係者とどのように海面を仕切りながら競技海面をつくっていくのかという問題があります。それから、大渋滞が想像される中で、選手や観客をどのようにうまく誘導していくのかといった問題もあります。さまざまな見えない要素がいっぱいありますので、直接、私が現場に行ってそういった点を確認してきて、その上でご説明するということがやはり一番ふさわしいことなのではないかと思ったので、行くことにしました。

記者: リオの関係で補足で伺いたいのですが、総費用なんですが、これはおいくらになる予定でしょうか。

知事: 視察に係る行程などを旅行事業者に委託しておりますが、私と随行職員3名分で約800万円の予定であります。なお、この800万円のうち約250万円は、事前キャンプ誘致のプロモーション業務などが含まれています。
 このほか、これ以外に2名の職員が、これは全く別の行程ですけれども、組織委員会が主催するプログラムに参加する予定でありまして、こちらの費用としては、約200万円を予定しております。

米軍属の対象範囲の見直しに係る日米合意について

記者: それともう一つ別件で、日米地位協定、在日米軍基地問題の関係でお伺いしたいのですが、本日、日米両政府で地位協定の、特に17条の適用範囲の軍属、これを厳格化する方向で合意されたということのようなのですが、これについて、渉外知事会長でもある神奈川県知事としての評価を伺いたいのですが。渉外知事会としては、もう少し踏み込んだ改定の要望をされていたかと思うので、だいぶ今回の合意と言うのは、乖離があるのではないかと思うんですが、そこらへんを含めてご所見を頂きたいんですが。

知事: 沖縄の事件で、日米地位協定の対象とされている米軍軍属の範囲、それから実態が実は明確でない、こういった課題が浮き彫りになりました。
 そこで、6月3日の緊急要請におきましても、米軍構成員のみならず軍属に対しても、実効性のある、徹底かつ具体的な再発防止策を早急に策定し、確実に実行に移すことを求めたところでありました。これらも踏まえ、事件の重大性から、今回の動きになったものだと考えています。
 発表によれば、今後数か月間で協議を完了することとしておりまして、まずは、両国政府の対応を注視していきたい、そのように考えています。米軍人等による事件・事故を含め、基地問題を抜本的に解決していくためには、日米地位協定の改定といったものが、不可欠でありまして、引き続き改定を求めていきたい、そのように考えているところです。

記者: 軍属の範囲の厳格化で、これが十分であるのか、それとも次の動きにつながるものとして期待できるものなのか、その辺りの展望も含めていかがでしょうか。

知事: これは、今出たばかりでありますので、詳細をしっかり検討した上で判断していきたいと思っています。

リオデジャネイロオリンピック・パラリンピック大会の視察について

記者: リオの件で、結局、規定されている額を超えることを例外的に基準として設けることは可能、ということで人事委員会から報告を受けて、このオーバーする部分はどこから捻出するんですか。19,300円が規定額で、それが今回11万円から14万円。この部分はどこから捻出するんですか。

知事: 規定があるという中で、予算を組んでいるわけです。その予算は当然、税金の中から組んでいくわけですから、それがどこから出るかというと、税金の中から出るということです。
 これを、出していいのかどうかということの規定が今までなかったので、それを人事委員会に問い合わせたという中で、先程申し上げたような条件がいろいろある中で、合致しているならばやむを得ないだろうということだと思います。ただ、今はそういう規定がないのです。

記者: 今後設けるということでしょうか。

知事: 今回の出張については、人事委員会の回答・趣旨に照らして、状況の確認を行ったところでありますけれども、今後、こういうことが起きる可能性もありますから、そうしたケースに対応できるような規定というものを整備する予定にしています。

知事の公用車利用について

記者: 先程、公用車というか、休日にご自宅で泊まってらっしゃるというような話は、唐突感があるのですが、これというのは、知事としては問題がないという認識なんですかね。週刊誌は今週発売されるということなんですか。

知事: いつ発売されるかは存じませんが、突然、私の目の前に週刊誌の記者が現れて、突撃インタビューをされたということでありました。

リオデジャネイロオリンピック・パラリンピック大会の視察について

記者: リオの件に戻るんですけれども、先程、知事が江の島の会場の準備のためにも説明したいので来て欲しいと、招聘を受けたとおっしゃいましたけど、これはいつごろ、どういう形で、どなたから招聘を受けたのか。

セーリング競技担当課長: 6月の上旬に国際セーリング連盟の方が、知事に表敬訪問に参りました。

知事: 県庁に来られました。

記者: リオの関連で、頂いている資料3のですね、旅行期間に代替性がないかという項目の中で、先程知事がおっしゃった、実際のオリンピック大会の状況を確認しながら、国際セーリング連盟の幹部と協議を行うことができる場面があるということなんですけれども、具体的にですね、現地のどういうタイミングで、どういうシーンで、どういう方と何を話されるのかということをお示しいただきたいんですけれども。

知事: 国際連盟の幹部というのは、この間会ったばかりです。お二人。

セーリング競技担当課長: ハントさんと、それから競技部長をされている、アラステア・フォックスさん。

知事: その方にお目にかかって、県庁でお話をしたわけであります。それで、いろいろな課題もお話もしましたけれども、そういった課題についても、現地の様子を見ながら、競技海面や、その会場周辺の様子を、その場で改めてお話をしたいと考えているところです。

記者: 特に現段階で知事の方から具体的に確認したい項目があるわけではなく、その場の流れでお話し合いをされるということでしょうか。

知事: こちらは問題意識を持っていますので。
 実は昨日もセーリングの体験をしてまいりました。これからセーリングを盛り上げていこうということで、テレビ神奈川の番組の取材も入りましたけれども、セーリング競技を実際に体験してみました。そのときに、実際に競技海面に自分自身が出て、走りました。その際にいろいろと直接お話しを聞いたわけです。
 こういうことをスムーズに進めていくためには、さまざまな課題があります。大きな課題の一つとしては、漁業関係者の共存、つまり定置網がありますので、それをどうするか、競技海面というのはどのようにつくるのか。できれば定置網に引っ掛からない形でつくれれば一番良いのですが、それが無理なのかどうなのかといったこと。同じような問題がリオで競技海面をつくる際にあったのかなかったのか。そのようなことも率直に話しをしていきたいと思っています。
 こういうものは、江の島のイメージを描きながら課題を整理して、現場に行くと必ず出てくるものです。現場というのはそういうものだと思います。
 記者の皆さんも、現場に行って感じて、そこで掴むものがあると思いますけれども、それと同じだと思っていますので、率直に感じてきたい、疑問をぶつけてきたいと思います。どうすれば解決できるかというヒントを得てきたいと考えています。

記者: 知事自らが行くことに意味があるというお話の中で、こういった質問もなんですが、今お話しを聞いていると非常に実務的なことなのかなという印象を受けたのですが、それはトップである知事が行くことによって、今後、江の島の周辺における物事の進め方によって、知事ご自身が中に入って音頭を取っていく必要があるような場面を想定していらっしゃるのか。

知事: 一つ一つ課題を乗り越えていかなければならない。口ではそうは言っても簡単ではない。いろいろな関係者がいますから、それを乗り越えるためには、かなり強いリーダーシップが必要になってくると私は思っています。ですから、そういったものを発揮していくために、この目で見てみるというのは非常に重要な要素になるのだろうと思います。
 それとともに、セーリング競技そのものをもっと盛り上げていきたい。そういう思いがあります。現場に行くべきだと改めて感じたのは、ラグビーワールドカップの決勝戦の視察に行ったとき、そこで新たに発見したことはたくさんありました。あの時は自分の中でどんな課題があるか自分の頭の中で整理できていなくて、ラグビーワールドカップの決勝戦とはどのようなものなのかよく分からない中で、ぼんやりとした感じで行きましたが、行ってみるとやらなければいけない課題がたくさん見えてきて、それを帰ってきてから大きな声でみんなに言って、そのための準備を始めてきた。
 ですから、トップが行くことに関して、意味があると私は考えています。

バングラデシュテロについて

記者: バングラデシュのテロに関係してなんですけども、JICAとして表敬訪問をして、海外へ出る方がいるということなんですけれども、今回の方は面識がないということは、今まで表敬に来られたことはないとしてよろしいでしょうか。

知事: 私がお目にかかった中にはいらっしゃらなかったということです。心配になったので確認してもらいましたけれども、その中にはいらっしゃらなかったということです。
 今回犠牲になられた方は、JICAのボランティアで行っている方ではないのです。JICAの事業で行っている方ですから、メンバーが違ったのかもしれないです。 

記者: 今回のJICAの経験のある方、再就職先がないということで、県の職員として採用される、これは特に今回の事件と関係なく、もともと進められたのか。

知事: 今回の事件とは関係ないです。

東京都知事選について

記者: 都知事選なんですけれども、自民党の都連等々は、増田さんを擁立したいというような形で動いているようですが、秋田の県知事が、増田さんが都知事になることについて、これまで自分が言ってきた、いわゆる地方創生、東京都をいかに小さくするかというような、地方の知事としてやってきたり、あるいは、総務大臣としてやってきたことと、いわゆる一番大きい都知事になることに対して、今までの言ってきたことと政策、整合性が取れないんではないか、みたいな疑問を呈したというような、昨日の新聞等々で出てたんですけれども、知事はそういうことに対して、増田さんが都知事になることに関して、これまでの経緯も含めてですけれども、どのように感じていらっしゃるか、何かご所感ありますか。

知事: 増田さんは、つい数年前にやった緊急財政対策、神奈川県このまま行ったらもう潰れるのではないかという大変な危機感を持っていた中で、緊急財政対策をやっていたときの、その委員会の座長を務めていただきました。そのような中で非常に的確なご指摘をいただいて、意見もまとめ上げていただいた。それに基づいて我々はしっかりと緊急財政対策を進めた、という経緯がありまして、そういう意味では、大変私も信頼をしている方であります。
 ただ、都知事選に出られるか分からない段階で、その人がなったらどうですかということを聞かれても、それに対してお答えはできない。出るときには、やはり自分は知事として何をするのかということを明確におっしゃるはずでしょうから、それを見た上で判断するということになるのではないでしょうか。

記者: また都知事選なんですけども、今話のあった増田さん以外に、小池さんであるとか宇都宮健児さんとか複数の名前が挙がっているんですけども、神奈川は東京の隣で、首都圏の九都県市なんかでも一緒にやっているということもあってですね、今名前が挙がっている方から見た場合に、どの方が今の段階でふさわしいと、知事のお考えとしてですね、あれば教えていただきたいと。

知事: それはやはりノーコメントです。あまり私がごちゃごちゃ言うことはふさわしいとは思いません。まだ立候補が決まっていませんので。出るとおっしゃっているのは小池さんでしょうけど、今日また会談もあるようですから、どうなるか分からないという状況で、私があの人がいい、この人がいい、あの人だけは止めておいてほしいとか、そういうことではないと。
 東京都民の皆さんが最終的に判断されることですから、差し控えさせていただきたいと思います。

記者: 逆にこれまでも連携して、神奈川県と東京都とは結構いろいろなことで連携してやっていることが多いと思うんですけど、そういった中でどういったことを一緒にできればいいなとか、こういった知事であれば一緒に連携してやりたいなというやりやすさとかっていうのは、Aさん、Bさんって言う固有名詞ではないんでしょうけど、なんかあると思うのですが、何かそのへんありますか、都知事像として。

知事: 東京都と一緒にやってるプロジェクトの一番大きなものは、国家戦略特区です。こういったものは一つのエリアとして、やっていかなければいけないということがありますから、こういったことについて前向きに取り組んでいただけるということが大きな要素だと思いますし、あと一番大きいのはやはりオリンピックではないでしょうか。オリンピックを準備する知事ですから、しっかりと仕上げていくということ、これはオリンピックに関しては我々も当事者でもありますから、その辺りの連携がしっかりと取れるということを我々は期待をしたいところです。

(以上)

神奈川県

このページの所管所属は 知事室 です。