定例記者会見(2016年6月21日)結果概要

掲載日:2016年6月23日

発表事項

(「セレクト神奈川100」初認定)

 はじめに、「セレクト神奈川100」についてです。
 本県では、今年4月から新たな企業誘致推進方策「セレクト神奈川100」をスタートし、このたび、ジンマーバイオメット合同会社など、3社の事業計画を初めて認定しましたのでお知らせします。
 今回の認定のポイントですが、県外からの立地企業2社及び県内企業1社の、計3社の事業計画の認定で、投資規模は合計約75億円であります。
 県外から立地する2件のうち、ジンマーバイオメット合同会社は、東京都港区に本社があり、筋・骨格系に特化した整形外科分野の日本におけるリーディング企業であります。
 今回は、骨との親和性及び耐摩耗性に優れる人工関節等の手術に用いる医療用器械器具の加工・滅菌を行う工場の新設計画であります。
 また、アサヌマコーポレーション株式会社は、東京都中野区に本社がありまして、発注元の企業名で販売する化粧品の製造、いわゆるOEMの企業であります。
 今回は、肌の保湿や老化現象の抑制、紫外線の予防など、肌を正常な状態に改善する効果の高い化粧品等を研究開発する研究所の新設計画であります。
 この2社については、「セレクト神奈川100」で新たに創設しました、県外・国外から立地した企業が対象となる企業誘致促進補助金を投資額の5%、5億円を上限として交付する予定です。
 なお、河西工業株式会社は、寒川町に本社のある自動車部品の製造・販売を行っている企業でありまして、今回、既存工場を取り壊し、技術新棟を建設する計画に対して、不動産取得税を2分の1軽減する支援策を講ずる予定であります。
 「セレクト神奈川100」は、本年4月1日からスタートしまして、わずか2カ月半で、初認定に至りました。
 今回認定した企業からは、魅力的な施策であるという話を聞いており、インパクトのある施策であったとの自信を深めたところであります。
 引き続き、この「セレクト神奈川100」を活用して、さらなる企業誘致を推進し、「県外・国外から立地した事業所数100件」の目標達成に向け、取り組んでまいります。

(平成28年度かながわシェイクアウトの参加者を募集します)

 次に、「かながわシェイクアウト」についてです。
 4月に発生した熊本地震では、震度7の地震が連続して発生するなど、「揺れ」そのものの脅威が改めてクローズアップされました。
 揺れの瞬間に、自らの身を守る行動が、まさしくこのシェイクアウトであります。
 「シェイクアウト」は、「ドロップ」・「カバー」・「ホールド オン」という3つの行動によりまして、ご自身の安全確保、あるいは怪我をした場合にも致命傷を負わないようにする訓練です。
 今年4月にスタートした「神奈川県地震防災戦略」では、いざという時に備え、安全確保行動を取るシェイクアウト訓練を、重点施策の一つに位置付けています。
 地震が起きた場合に、自らの「いのち」を守るため、日頃からシェイクアウト訓練を通じて、県民すべての方に、適切な安全確保行動を身につけていただくことが大事だと思っています。
 昨年は約125万人の方に参加いただきましたが、今年は160万人の参加を目指します。
 企業や学校、そして地域で実施する防災訓練やイベントなどにも、「シェイクアウト」を取り入れていただきたいと思います。
 今年の訓練は、9月1日、午前11時を基本として実施しますが、参加される方の都合に合わせて、7月1日から10月31日までの期間内で変更して実施できることといたしました。
 訓練に参加する方には、事前の登録をお願いしておりまして、7月1日から、参加登録の受付をインターネット等で始めます。
 ぜひ多くの方に、シェイクアウト訓練に参加・登録していただきたいと思います。

(商店街の空き店舗を活用して「未病を改善する」取組みを行う事業を決定!!)

 次に、「商店街の空き店舗を活用して未病を改善する取組みを行う事業の決定」についてです。
 県では、地域商業を活性化するため、商店街のにぎわいづくりを支援していますが、今年度から新たに、商店街等が、空き店舗を活用してコミュニティカフェなどの「にぎわいの拠点」を設け、「未病を改善する」取組みを行う場合、空き店舗の改装費等を補助することにしました。
 4月15日から5月13日まで事業計画の募集を行ったところ、6件の応募がありまして、学識経験者で構成される選考会での審査結果を踏まえ、別紙に記載された5件の事業を採択しましたので、お知らせいたします。
 採択した事業のうち2つ紹介します。
 まず、横須賀市にある久里浜商店会協同組合の事業は、商店街にある空き店舗を活用したコミュニティスペースにおいて、「未病を改善する」取組みとして、「子育て世代のメンタルケアや、コミュニケーションの場づくり」「高齢者の健康増進と安らぎの場の提供」を行い、にぎわいの拠点とすることで商店街の活性化を図るというものです。
 選考会では、拠点を訪れた高齢者の方々に、商店街で使えるポイントを提供することにより、外出のきっかけとすることや、子育て世代と高齢者のコミュニケーションの機会を増やす取組などが評価されました。
 次に、大和市にある千本桜商店会の事業は、商店街にある空き店舗に、いつでも誰でも気軽に楽しめる、ふれあいサロンを開設し、「未病を改善する」取組として、高齢者の交流スペースとしての活用、健康相談、介護相談などの講習会を定期的に開催するというものです。
 さらに、今回、採択された事業が、県の施策と連携して、より効果的に展開されるよう、認知症のリスクを軽減する効果が期待できる「コグニサイズ」の指導者や「コグニサイズ」を一緒に行うロボットの派遣、県立保健福祉大学「栄養サポートセンター」から、タブレットを使った食生活診断や食生活改善のアドバイスを行う管理栄養士の派遣などの支援を行います。
 こうした取組みにより、商店街の魅力を高め、地域の人をひきつけることで、にぎわいを創出し、地域商業の活性化につなげていきます。 

(県内大学と連携して「起業家教育」に取り組みます!)

 次に、県内大学との連携による「起業家教育」の取組みについてです。
 より力強く、県内経済を活性化させていくためには、様々な分野における質の高いベンチャーの創出が必要不可欠です。
 一方で、近年、起業を希望する人の数は、減少の一途を辿っておりまして、特に、若年層でその傾向が顕著となっています。
 そこで、このたび、県内にキャンパスのある10の大学と連携して、「かながわ起業家教育推進協議会」を設置し、学生を対象に、起業の魅力や、可能性の啓発に取り組んでいくこととしましたので、お知らせいたします。
 「起業家教育」とは、起業家精神と、起業に向けた資質・能力を持つ人材を育成するもので、起業に限らず、社会で広く活躍できる人材の育成も、期待できるものです。
 「かながわ起業家教育推進協議会」は、こういった、起業家教育の実施に前向きな大学と、「公益財団法人神奈川産業振興センター」などの起業支援機関が参加することになっておりまして、また、今後、参加を希望する大学等があれば、適宜加入していただくこととしています。
 なお、第1回目の協議会を、7月12日に開催しまして、今後の取組みに向けた協議や、情報交換などを、行うこととしています。
 この協議会での、具体の取組みですが、各大学において、起業啓発セミナーや起業家育成講座を、実施していきます。
 大学の垣根を越えた取組みとして、学生や起業経験者、地元企業との交流の場を提供したり、学生が組み立てた、ビジネスアイデアの発表イベントを実施し、更に希望者には、アイデアをビジネスプランにつなげていけるよう、支援していきます。
 こうした取組みを通じて、積極的に起業の担い手を増やし、起業支援機関に繋げていくことで、数多くの起業家が継続的に生まれ育つ、環境の形成を目指してまいります。

知事出席主要行事

(「薄膜太陽電池普及拡大プロジェクト」による導入事例の視察について)

 知事出席主要行事については、事前に送付した資料のとおりですが、一つコメントしておきます。
 「黒岩祐治が行く!神奈川の現場」としまして、6月22日、水曜日の13時から、平塚市の株式会社トノックスを訪問します。
 県の「薄膜太陽電池普及拡大プロジェクト」によりまして、工場の屋根に設置された薄膜太陽電池の導入事例を視察し、太陽光発電の普及拡大のための取組みなどについて、関係者と意見交換を行ってまいります。

(リオ五輪の出張について)

 最後に、資料はありませんが、リオデジャネイロオリンピック・パラリンピック大会のセーリング競技大会の会場などを視察することとしましたので、お知らせします。
 日程は、8月15日から20日までの6日間で、現地には3泊する予定です。
 セーリング競技を開催するためには、漁業などで使用されている広いエリアに新たな競技海面を設定しなければなりませんし、また、湘南港という限られた場所で、効率よく、運営施設等を配置していく必要があるといった、他競技にはない課題が少なくありません。
 こうした課題に適切に対応するために、セーリング競技会場の設営や運営状況、オリンピックレーンの整備等交通対策などの視察を行います。
 また、現地で会場を借り上げて、事前キャンプの誘致活動や神奈川県の観光や産業などのPRといったトップセールスなども行う予定です。
 なお、費用ですが、視察に係る行程などを旅行業者に委託しており、私と随行職員3名分で、約800万円の予定です。この他2名の職員が組織委員会が主催するプログラムに参加する予定で、こちらの費用としては、200万円を予定しています。
 宿泊費については、私が宿泊予定のホテルの通常の料金は1泊1万1,000円程度ですが、現地のホテル代は、オリンピック・パラリンピック大会の影響で高騰しているため、オリンピック期間中は、1泊なんと10万7,000円程度になるとのことであります。
 規定の上限額は、リオデジャネイロの場合は私の場合、1泊1万9,300円ですので、今回は上限を超えることになってしまいます。
 これまで、国外旅行の旅費については、国の「国務大臣等及び特命全権大使」の額を準用してきておりまして、今まで私自身、規定の額を超えたことはありません。
 しかし、今回は旅行期間や滞在場所が限定されていて、そこでは規定額で選択できる宿泊施設が無く、かつ安全面などを考慮すると、他の選択肢はないという状況であります。
 今回の宿泊費については、例外的な取り扱いになりますので、第三者機関である人事委員会の意見をきいた上で最終的に判断したいと思っております。

質疑

(商店街の空き店舗を活用して「未病を改善する」取組を行う事業を決定)

記者: まず最初、発表項目のところの空き店舗の未病を改善の取組事業のことなんですけれども、6件応募があって5件の事業を採択したということなんですけれども、採択の基準というかどういったところで、例えば1件漏れているので、そういったあたりの判断根拠というのはどういうふうになっているのか、ちょっと知りたいんですが。

商業流通課長: 1件、今回、採択されなかったのは、にぎわい拠点の活用というのが今回の条件でございまして、空き店舗の活用が申請になかったということで、今回、採択になりませんでした。

記者: 場所の問題ということですか。

商業流通課長: はい。

記者: 未病改善という目的の中身にそぐわなかったというのは、単に場所の問題ということなんですか。

商業流通課長: 今回は、商店街の振興が目的でございますので、商店街の活性化につながらないということで、今回、不採択となりました。

(参院選及び都知事選の争点について)

記者: 明日、参院選が公示されて、そして、都知事選もその後に行われますが、まず、参院選の神奈川選挙区について、大激戦区になっているんですが、この構図をどのようにご覧になっているかというのと、舛添さんの辞任によって行われる、都知事選ですね。都知事選の一番の争点をどのように考えていらっしゃいますでしょうか。

知事: 参議院選挙がいよいよ始まりますけれども、県内は大激戦区のようでありますけれど、あまり、考えたことがないです。何か私にとっては遠い話のような感じがして、あまり自分の中でどこの当事者とも関わっていないこともありますし、遠くを見るような目で見ているというのが正直なところです。自民系も2人、民進系も2人という形のようでありますけれども、それはどちらかが当選するのか、共倒れになるのかということは当事者にとっては大変な事だと思いますけれども、今の状況では私はそれに対してはあまり、思いを持っているわけではないです。

記者: 特定の候補者を応援する。例えば街頭に出るというようなご予定は。

知事: それはないです。舛添知事の後任ということでありますけれども、また選挙だということであります。これも遠いものを見るような感じです。まさに本当に第三者の目です。これがいい、あれがいいという気持ちが起こらないので、どうなるのかなと遠くから見ているという気持ちです。この人になって欲しいとか、そういう気持ちは特にないです。
 一番大きな課題は、都民の皆さんが決めることでしょうけれども、やはり、何と言っても東京オリンピック・パラリンピックが迫って来ていますから、それに関して体制をしっかり整えていっていただくと。やはり、神奈川県も開催県になっていますから、それは東京都のリーダーシップということが、どうしても必要になってまいりますから、そこのところをしっかりやっていただきたいなと思う次第であります。

記者: 愚問だと分かっているのですが、都知事選に興味はないですよね。

知事: 私自身がですか。あり得るはずがないです。そのようなことで私が、神奈川を途中で投げ出したら、どのような悲劇が待ち受けているかという事は、よく分かっていますから。今、せっかく神奈川で良い感じできていると自分で思っているので、しっかりとそれを仕上げていきたいと思っています。

(リオ五輪視察の旅費について)

記者: 江の島が東京オリンピックのセーリング会場に決まっているということで、知事がリオオリンピックへの視察を予定されていると思うんですけれども、一方で、事務方の職員のみを派遣する自治体もあったりすると思うんですけれども、知事自らがリオデジャネイロオリンピックに行く意義というかメリットみたいなものはあるのかなと。

知事: 先程も申し上げたのですが、江の島でセーリング競技を開催するためには、この競技独特の課題がいろいろあるのです。
 つまり、新たに競技海面を設定しなければならない。これは結構難しいことなのです。例えば、競技場があって、その中で試合すれば良いと、こういうものではなくて、漁業をやっている、そういう海面を使って競技をするという事ですから、これをどこからどこまででやるかというのは、かなりデリケートな問題があるわけです。
 それから、江の島は、島内の限られたスペースの中で効率よく、運営施設などを配置していく必要があるということもあります。
 皆さんご承知のとおり、オリンピック開催の時期というのは、海水浴の客で一番ごった返している時期です。そういった時に、選手などのスムーズな輸送、移動、こういったものを確保しなければいけない。非常に難しい課題がいっぱいあるわけです。そのような中で、沿岸の首長はもとより、地元の住民の皆さん、また関係団体ともしっかり調整をしていかなければいけない、といった問題があります。
 また、大会組織委員会、国際セーリング連盟の幹部などとも議論を重ねていかなければならない。国際セーリング連盟の方がいらした時も、実際に江の島でお話をしたということもありましたが、こういったものをしっかりと積み重ねていくためには、私自身が、リオの大会を見て、セーリング競技の課題というものを、この目で把握しておくということが、皆さんに対する説得力につながるだろうな、と思っています。
 現に、2019年ラグビーワールドカップ、これは横浜が決勝戦の会場になっているわけですけれども、このためにロンドンに行ってまいりました。行って良かったと改めて思っているところです。私が行って、帰ってきてから、様々なメッセージを出しています。
 やはり、行って初めて分かったのは、例えば、ラグビーワールドカップというものがどれだけ大きな世界的なイベントなのかということ。そして、その競技場の周辺はどんな雰囲気に包まれているのか、パブリックビューイングというのも、行ってみて初めて勘が分かったという感じです。そういったものを整備しなければいけないだろうということ。それとともに、日産スタジアムにどれくらいお客さんが来るのかといったこと。そういったときに、帰ってきてから、4万人以上のお客さんが20日間以上滞在しますよ、という言い方をずっとしているのですが、それは現地に行ったからこそ、現地の人に聞いたからこそ、分かった情報であります。そういったことを基に発信して、ラグビーワールドカップの機運を盛り上げていくという、非常に大きな効果があったと思っています。
 ですから私は今回、セーリングの会場をリオに直接見に行って、その課題は課題として受け止めながら、これはやらなければいけない、ということを大きな声で発信するとともに、セーリング競技を五輪に向けて盛り上げていくという意味で、知事が直接行って見てくるということが大事なことだと、私は判断しています。

記者: リオの視察の関係で確認させてください。宿泊費の高騰の絡みでですね、人事委員会の意見をきいた上で判断したいという話がありました。制度上、人事委員会が宿泊費のことについて判断すべきなのかどうかということを細かく承知していないんですけれども、なぜ、人事委員会に諮られるのかということと、仮に人事委員会の方で、何か意見がついた場合にですね、視察そのものをおやめになられる可能性があるのだろうかと、その確認をさせてください。

知事: 先程申し上げたように、規定をこれだけ大きく超えているという状況です。そして、他にも選択肢がないという状況です。これは、今までの規定の中で想定されてない事態なのです。正直申し上げて、ご指摘のとおり、直接的な根拠はありませんが、しかし、今回は例外的な取扱いになるということなので、職員の旅費に関する条例におきましては、旅費の調整に伴う基準を作成する場合には、人事委員会の意見を聞くことになっているという趣旨があります。この趣旨を踏まえて、第三者機関である人事委員会に意見を伺うということにしたいと思います。
 その時にどんな意見があるか分かりませんが、それは、意見があった段階で考えたいと思っています。

(参院選の争点について)

記者: また参院選の話に戻って恐縮ですけれども、特定の候補者について特段の想いがあるわけじゃないというところだと思うんですけれども、とは言いながら、いろいろな政策についての課題についての議論が深まるいい機会ではないのかなと思っているんですけれども、そういう意味でこの参院選を通じて、こういう論点について議論が深まるのを期待しているとか、そういう政策上、知事が注目している点は何かありますでしょうか。

知事: 我々、地方自治という立場と、国政というものは、やはり違うだろうと。国政レベルでの参議院選挙においては、自民・公明対野党という、野党はまた、いくつもが連携してやるという構図になっていますが、神奈川県の中では全然違った構図でありまして、自民・公明も民主も共に私を支えてくださる立場にあるということです。
 全然構図が違います。ですから、直接的に、参議院選挙をどうこう言うことを、私は、申し上げる立場にはないということです。政策的に、期待するものは何かというと、神奈川県としての一番大きな仕事だと思っているのは、前から申し上げていますけれども、神奈川から経済のエンジンを回していくということです。経済のエンジンを回していくような体制づくり、それがしっかりと、国政の中でも出来あがってくるという、こういう政策論争、選挙を通じて出来上がってくるということが、一番私たちとしては望むべきことだと思っています。

記者: ではいわゆるアベノミクスに対するこれまでの評価といったものについても、それが争点になるのではないかというお考えでいらっしゃるのでしょうか。

知事: アベノミクスの評価というよりも、私自身アベノミクスはまだ途中だと思っています。第三の矢と言いましたが、その矢が放たれているのかどうかというところだと思いますが、これまでに放たれたかどうかを議論するステージに私の気持ちはなくて、国はこれから放っていこうと思っているわけです。その中で我々神奈川県という単位とうまくやっていけるような政策論争が行われるとありがたいと思っています。
 過去のことをどうこう言うのは、私の気持ちの中にはありません。そのような余裕もないですし、前を向いて、とにかく早くエンジンを回していこうということでやっているところであります。

記者: 第三の矢については、まだ放たれていないという認識でしょうか。

知事: まだ目に見える形でということではなく、これからではないでしょうか。まだ途中だと思います。

(18歳選挙権について)

記者: あと一点。今回18歳以上に選挙年齢が引き下げられたという中で、初めての国政選になるわけですけど、それについての知事のお考えをお聞かせ願えますか。

知事: これには私も高い関心を持っています。とかく若い世代がこれまで選挙に行かない傾向が強かったですけれども、今回18歳の人たちが選挙権を持つということで、自分が今18歳だったらどのような気持ちかなと思うと、結構ワクワクするのではないかなと思います。歴史の中で初めて自分たちが18歳として投票できるということになれば、選挙とはどんなものか、投票とはどのように決めれば良いのかと思うと思います。
 確かに今、そういう教育も随分行われていますし、その世代に高校生がいるということで関心が高まってきているのではないかと思います。そしてもう少し年齢の高い世代が引っ張られてきているのではないかということが形になってくることを期待したいです。
 もっと幅広い若い世代が選挙に向かってくる、政治に関心を持ってくださるきっかけになれば良いと思っています。

(リオ五輪視察の旅費について)

記者: 先程のリオの視察の件で、確認させてもらいたいのですが、ホテル代の高騰が10万7,000円。規定では1万9,300円。それを大きく超えるというのが今問題になっていて、正式に決定されるのはいつですか、いつまでに決めるんですか。人事委員会に諮った上で。

知事: なるべく早く決めたいと思っています。もうそんなに時間的余裕もないですから。

記者: 1カ月くらいしかないですよね。

知事: 正直言って、今までこういう旅費の問題というのは、あまり頭を悩ますことなかったし、事務局が全部やってくれていて、私は何の問題にもならなかったのですが、今回こういう事態が起きているので、どうなっているのかということで調べてみたら、規定を大幅に超えてる。今までこのようなことはなかったのですが、これは正直に皆さんにお話しましょうということで、本当にこれで良いのかどうかは、規定のないものですから、では人事委員会にご相談してみようということを決めました。

記者: またリオの視察の話なんですけれども、これまで旅費に関して頭を悩ましたことがないというふうにおっしゃっていたと思うのですけれども、今回のリオの視察に関してですね、出張の際の移動にファーストクラスを使うか否かのご予定があるのかというのと、今回の視察に関してですね、いろいろ出張に関して、いわゆる節約しないとな、というような考えはあるのかどうか、

知事: このご時勢でファーストクラスを使うということはあり得ないですよ。今までも自分でビジネスにするとかファーストにするなどと、指示もしたことがないです。当然のごとくビジネスになっていて、当然のごとく宿泊先は、普通のホテルになっています。
 神奈川県は、かなり財政的には厳しい、辛い思いをずっとしてきていますので、節約の精神というものは、染み付いてます。だから、今までそのようなことを意識もしていなかったのですが、先程も申し上げたように、全部規定の中に入っていた。それくらいやるのが当たり前、という文化があります。だから今度リオに行くという中でも、別に何も言わなくても、その節約の精神が徹底していると思います。ご安心ください。

(参院選における憲法改正の論点について)

記者: また戻るんですけれども、今回、参院選で論点のひとつに、憲法改正というのがあると思うのですが、中で緊急事態条項が議論になっているんですが、自治体との関連でも非常に議論になっている部分ではあるんですけども、知事として、緊急事態条項の必要性、憲法の中に盛り込むべきかどうか、この辺りについてはどういうふうにお考えになっているのでしょうか。

知事: 今回の参議院選挙で、それが一番のメインの争点になるとは私は認識していないです。大きな意味での憲法は守り通すべきなのか、変えていくという方向性なのかという大枠な話だと思いますので、その一つの条項がどうだという憲法論議が、選挙の中で行われるとは私は想定しないです。

記者: 選挙で争点になるかはともかくとして、緊急事態条項の必要性自体については、知事としてどういうふうにお考えですか。

知事: それは検討、勉強しておきたいと思います。

記者: 今、特にご所見は。

知事: 今は特にありません。

(「セレクト神奈川100」初認定について)

記者: セレクト神奈川の件なのですけども、セレクト神奈川は製造業だけじゃなくて、免税店とかホテルとかにいっぱい広げたのがひとつポイントだったと思うのですけども、たくさんいろいろ応募が来ているという、その辺りの広げた分野からの、反応はいかがでしょうか。

企業誘致・国際ビジネス課長: 広げた部分、今お話があったホテルですとか、いくつかご相談には来ていただいております。

記者: 前進しそうな感じですか。

企業誘致・国際ビジネス課長: まだご相談の段階ですので、これからより具体化していけば良いなという期待を持っております。

(リオ五輪視察の旅費について)

記者: またリオの話ですが、神奈川県とはちょっとまた別の場所ですが、東京都議会の議員団がリオ視察に行かれるということで、これを計上しているのが6,200万円ということで、かなり高額なんじゃないかという批判が出ているんですけども、この件に関して、黒岩知事はどのような見解を持っておられますか。

知事: 隣の都の話の、しかも議員の皆さんの話について、私がとやかく言うということは控えさせていただきたいです。それはもう議会の皆さんが考えられることであって、それを都民の皆さんがどう受け止められるかといったことだと思います。

(以上)

神奈川県

このページの所管所属は 知事室 です。